表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ざまぁ物を書くことでデトックス効果が得られるのかもしれない

作者: 蔵樹りん

 以前のエッセイで書いたように、私は一時期ざまぁ物を読みあさっていました。極まってくるとプロローグすら読むことなく、ざまぁサイドだけ目を通すほどでした。


 やはり、心の中にストレスとかイライラとかが溜まっていたのではないかと思います。最近はストレスを解消する手段にもいろいろ制限がありますからね。


 でもある時からざまぁジャンルにまったく興味を示さなくなりました。かつてはざまぁ系のざまぁサイドだけ読むくらいドハマリしていたこの私がです。


 それを不思議に思ってなぜだろうと考えてみたのですが、あることに気付きました。


 ざまぁジャンルに興味がなくなった時期は、私が自分でざまぁ物を書き上げた頃と一致している……ということです。


 だからざまぁ物を自分で書くことで、心の中のストレスやイライラといったものが綺麗に消えてしまったのではないかと思うのです。


 私が書いたざまぁ小説は以下のふたつ。


 まず一つ目は『盗賊少年とシスターの恋物語にざまぁを添えて ~少年とシスターが修道院でまったりスローライフをおくる一方、遠く離れた地で過去の仲間たちはなぜか勝手に死んでいく~』です。


 作品リンク:https://ncode.syosetu.com/n2806gw/


 こちらは序盤で主人公がその時に組んでいた仲間から囮にされ、死にかけるところから始まります。かろうじて生き延びた主人公はシスターであるヒロインに助けられ、修道院でスローライフをおくるという話です。


 タイトル部分にも書いてある通り、主人公を見捨てたかつての仲間たちは『なぜか勝手に』死んでいきます。情けも容赦もなくスポットライトがあたった瞬間にソッコー死にます。


 スナック感覚で楽しめるざまぁ物を目指しました。


 そして上の作品とほぼ同時に『敵国の姫将軍が強すぎるので、その姫将軍をモデルにしたエロ同人誌を敵国内にばらまいて精神的に追いつめることにした ~ペンは剣よりも強いんだよなあ~』という作品も書き上げました。


 作品リンク:https://ncode.syosetu.com/n0107gx/


 こちらはキーワードにざまぁを入れてはいるものの、登場人物全員がひどい末路を迎える話です。三方さんぽう一両損いちりょうぞんならぬ三方一さんぽういちざまぁといった感じでしょうか。ヒロインだけは完全な被害者ですけど。


 正直言って、我ながら悪趣味な作品だとは思います。


 そしてこの二作を完成させたあと、しばらくしてこのエッセイの冒頭に書いたように、ざまぁ物への興味が消えてなくなっていることに気付いたのです。


 ざまぁ小説を読みたいとも思わなくなりましたし、かつてのようにざまぁサイドだけつまみ食いするということもなくなりました。


 やはり、自分でざまぁ物を書くことで何らかのデトックス効果があったように思えてなりません。



 最近新たにダンジョンものを連載しはじめました。


 タイトルは『クラスごと異世界転移して放り込まれたダンジョンで仲間とはぐれ、一人で過ごすこと数日。再会したクラスメイトの前で魔法を使ったりワームの肉を食べたりしたら、なぜかすごく驚かれてしまった』です。


 作品リンク:https://ncode.syosetu.com/n7495gx/


 こちらはざまぁ要素はまったくと言っていいほどありません。主人公が出会った仲間たちと協力してダンジョンを攻略していこうとする話です。


 この作品はヒロインがしょっぱなからひどい目にあうのでやろうと思えばざまぁ展開もできるはずですが、そんな気にまったくなりませんでした。


 やっぱり、ざまぁよりも仲間とか協力とかって言葉のほうが素晴らしいですよね!(棒読み)


 というわけで、心にストレスやイライラが溜まっている人は、いっそ自分でざまぁ物を書いてみるとストレスとイライラが消えてなくなるかも……というお話でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ