騎士は姫から力を受け取り、かつての親友と激突する
巨大な龍人へと姿を変えた及川と戦う一刀
さすがの一刀も及川の力を前にして苦戦するなか
そこへ美羽が駆けつけ、自分は隠れる代わりに美羽は一刀に聖騎士としての力を与えたのだった。
光一刀「待たせたな及川 」
龍人及川「ふんっ!いくら聖騎士になろうとも貴様と俺の強さの差は歴然、無駄な努力と知るがよい! 」
ブォンッ!!
一刀に対して拳を繰り出す及川であったが
バシイィンッ!!
その拳は一刀に止められてしまった。
光一刀「甘いぜ及川、これはただの聖光鎧じゃない、美羽様からの祈りを込めた力も加わった┅ 」
ぐいっ!!
龍人及川「うおっ!? 」
及川の拳を掴んだ一刀は逆に及川を引き寄せると
光一刀「真なる聖騎士だ! 」
ドカァッ!!
龍人及川「ぐふぅっ!? 」
一刀は引き寄せた及川をおもいっきりぶん殴った。
龍人となった及川をもぶっ飛ばすこの威力
今の一刀は単なる『聖騎士』ではなく『聖光聖騎士』とでも呼んでおこう
龍人及川「この俺に多少とはいえダメージを与えるなんてな、さすがだぜ一刀、それでこそ殺しがいがあるってもんだ! 」
ドカァッ!!
聖光一刀「ぐほっ!? 」
お返しとばかりに及川が一刀を殴った。
龍人及川「だがな一刀、お前は俺と違って絶対的な弱点がある。それを克服しない限りお前に勝ち目なぞ無い!たとえどんなにお前が能力で俺を上回ろうとな 」
聖光一刀「負け惜しみか?お前がそんなことを言う奴だとは思わなかったぜ! 」
その後、一刀と及川は互いに防御を捨てた殴り合いを開始し
体格で勝る及川が有利かと思われたが小回りのきく一刀も負けておらず勝負はほとんど互角であった。
するとその時
大人美羽「頑張るのじゃぞ一刀! 」
一刀を聖騎士にした影響で大人の姿になった美羽が隠れながら一刀を応援していると
バッ!
ジャリュウ兵士達『この世は皇帝様のために! 』
ジャリュウ皇帝である及川のためにとジャリュウ兵士が美羽に襲いかかるが
ズババッ!!
ジャリュウ兵士達『ぎゃあぁーーっ!? 』
美羽に襲いかかろうとしたジャリュウ兵士達は斬られた。
それも┅
七乃「お嬢様を傷つけるわけにはいかせません! 」
戦闘力に関しては白蓮よりも低いとされる七乃によってであった。
大人美羽「七乃!? 」
七乃「お嬢様、七乃が助けに参りましたよ。私はお嬢様を守るためでしたら誰が相手だろうと戦いますからね 」
久々の再会を喜び合う二人であったが
紀霊「あたしらもいるんだけどな 」
袁渙「まぁ、少しは二人だけにしてあげましょう 」
華雄「あれが師匠か、あんな奴と互角に戦うとはさすがです! 」
七乃の他に袁術軍所属の紀霊、袁渙、華雄
そして
華琳「あのお子ちゃまな袁術が大きくなるなんてな 」
雪蓮「それもあんな強い騎士ってのを従えてるんだから驚きよ 」
桃香「見かけによらずすごいですね 」
各軍も勢揃いしていた。
雪蓮「北郷に加勢したいところだけど 」
華琳「あんな化け物相手じゃ私達じゃ足手まといになるのが目に見えてるわね 」
悔しいが巨大龍人となった及川と戦えるのは一刀しかいない
それをわかっているからこそ皆は手を出せなかった。
すると
龍人及川「ほぉ、雑魚が集まったものだな 」
及川は皆が集まっているのを確認すると
龍人及川「一刀、お前の最大の弱点を教えてやるよ。それはなぁ┅ 」
ゴオォッ!!
及川は両腕に気を溜め
龍人及川「こいつだぁ!! 」
ドォンッ!!
特大気弾を放ったのだがその狙いは一刀を大きく離れていた。
聖光一刀「及川の奴め、何を狙って┅ 」
!?
だが一刀はすぐに及川の狙いに気付いた。
それは┅
七乃「お┅お嬢様、何やら大きな攻撃がこちらに迫っています!? 」
大人美羽「ひえぇっ!? 」
及川の攻撃は一刀ではなく美羽達目掛けて放たれていたのだ。
聖光一刀「まずい!? 」
シュッ!!
攻撃が美羽達に当たってはまずいと察した一刀は及川の放った攻撃が美羽達に当たる前にたどり着くと
聖光一刀「ふんぬぉっ!! 」
及川の攻撃を両手で受け止めた!
大人美羽「一刀!? 」
七乃「一刀さん!? 」
皆を守るため、特大気弾を受け止めていた一刀は
聖光一刀「ふんっ!ぬおりゃあぁーーっ!! 」
ブォンッ!!
そのまま上空目掛けて気弾を投げ
ドッカアァーーンッ!!
気弾は爆発した。
聖光一刀「はぉはぁ┅、やった!? 」
皆を守れて一安心する一刀であったが
龍人及川「それが一刀、お前の最大の弱点だ 」
いつの間にか及川が一刀に迫り
龍人及川「他人を守るためには自分をも犠牲にする。戦いにおいては馬鹿のすることだぜ! 」
ギュルルウゥーーッ!!
及川は拳をねじ回すと
龍人及川「龍皇螺旋撃!! 」
ドドカアァッ!!
聖光一刀「がはぁっ!? 」
大人美羽「一刀っ!? 」
気弾を投げ飛ばして気持ちが緩んでしまった一刀に対して必殺技を食らわしたのだった。