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姫は仕置きを避けるため逃げ出し、そして┅

ある日、うっかりおねしょをしてしまった美羽


もし自身が七乃に見つかればお仕置きを食らうと聞かされており一刀が遠出で不在の中、味方のいない美羽は裸のまま七乃から逃げるのだった。


美羽「へくしゅっ!やはり裸は寒いのじゃ 」


美羽は人に見つからないよう天井裏を移動していた。


美羽「少々クモの巣があるがここなら七乃には見つからないじゃろう。(わらわ)の頭の良さには惚れ惚れなのじゃ 」


※こういうのを自画自賛といいます


そして美羽が天井裏を匍匐(ほふく)前進で進んでいると


美羽「むっ、この部屋から七乃の声が聞こえるのじゃ 」


天井の隙間から部屋の様子を見てみると


七乃「というわけでして、お二人もお嬢様を見つけましたら捕らえてくださいね 」


七乃が紀霊と袁渙に美羽を見つけたら捕まえるよう話しかけていた。


紀霊「お嬢がおねしょねぇ 」


紀霊┅三尖刀(さんせんとう)(トライデント)を使う一刀が来るまで袁術軍で一番の武力の持ち主。赤髪ポニーテールで星条旗ビキニを着用の巨乳


袁渙「まだまだ美羽様はお子様ということですね 」


袁渙┅袁術軍筆頭軍師。瓶底眼鏡をかけたドジっ娘。ワンピースのみ着用の緑髪ロングの巨乳


袁渙「でも意外ですねぇ、七乃さんなら美羽様がおねしょしても笑って許すかと思ったんですけど 」


美羽「(そうなのじゃ!いつもの七乃ならそうするのじゃ!) 」


天井裏から覗きながら袁渙に同意する美羽であったが


七乃「とんでもありません!私だって美羽様に厳しくする時だってあります。飴と鞭というものです 」


普段は甘々だが厳しさもある七乃であった。


紀霊「そういや七乃、もしお嬢を捕らえたらどんなお仕置きするつもりなんだ? 」


紀霊がお仕置きの内容について聞くと


七乃「そうですねぇ、あれほど言ったのにおねしょしたわけですから二度とおねしょをしないように厳しい罰を┅ 」


美羽「(き┅厳しい罰じゃと!?) 」


七乃の口から厳しい罰を受けると聞かされ


ちょろ┅


恐怖のあまり三度目のお漏らしをしかける美羽であったが


美羽「(わーっ!?こんなとこで漏らしたらバレてしまうではないか!?) 」


サッ!


とっさに股間を手で押さえ耐える美羽


だが


ミシッ!


騒いだせいで少し揺れてしまった。


紀霊「んっ! 」


袁渙「どうしたんですか紀霊さん? 」


それを紀霊に気付かれてしまい


紀霊「そこだ! 」


ブォンッ!!


ザクッ!!


紀霊は天井目掛けて三尖刀を投げるが


紀霊「ちっ!逃げられたか 」


間一髪で美羽に逃げられてしまった。


袁渙「紀霊さん、天井の修理代を払ってくださいね 」


紀霊「そ┅そのうちな!? 」


七乃「お嬢様、逃げても無駄ですからね 」


一方美羽は


美羽「あ┅危なかったのじゃ!? 」


あと数秒でもあの場にいたら三尖刀の餌食になっていたが間一髪で逃げた美羽


美羽「うぅ~、さっき漏らしかけたせいでおしっこがしたくてたまらんのじゃ。早く(かわや)(トイレ)に向かわねば┅ 」


と美羽が天井裏を進んでいたその時!


ミシッ!


バリンッ!


美羽「のわぁっ!? 」


天井が抜けて美羽の下半身がある部屋に落ちてしまった。


美羽「ふんぎぎっ!? 」


何とか落下を阻止すべくよじ登ろうと力を込める美羽であったが


美羽「はぁ~ 」


じょろろ~


力を込めたせいで本日三度目のお漏らしをしてしまった。


美羽「うぅ~、結局漏らしてしまったのじゃ。しかし、落ちた部屋に七乃がいなかったのは幸いなのじゃ 」


それだけは幸運だったと感じる美羽


ちなみに先ほど美羽が落ちかけた部屋には


麗羽「う~ん┅ 」


昨日遅くに突然やって来て無理矢理泊まっていった麗羽がいたのだが


バァンッ!


偶然にも美羽のお漏らしが麗羽の下半身を濡らしていたのだった。


一方


美羽「はくしょんっ!やはり裸では寒いのじゃ 」


全裸で天井裏を移動する美羽は寒さに弱かった。


美羽「せめてパンツだけでもないものかのぅ 」


と部屋を覗いていると


バァンッ!


美羽「おぉっ! 」


美羽はパンツを発見した。


美羽「パンツ♪パンツ♪ 」


シュッ!


パンツを獲得するべく美羽が天井裏から降りてきてパンツに手が触れようとしたその時!


紀霊「そこまでだなお嬢 」


バァンッ!!


美羽「紀霊!?袁渙!? 」


パンツを手にした美羽の後ろに紀霊と袁渙が立っていた。


袁渙「美羽様は裸と聞きましたから衣類を置いておけば必ず引っ掛かると思ってましたよ 」


見事袁渙の策に嵌まってしまった美羽


美羽「い┅嫌なのじゃ!?見逃してたもぅ!? 」


紀霊「悪いがそいつはできねぇな 」


袁渙「大人しく捕まれば刑は軽くするよう七乃さんに言ってあげますから 」


罰が軽くなったところでお仕置きを受けたくない美羽は


美羽「い┅嫌なのじゃ!? 」


紀霊「なら仕方ねぇな 」


袁渙「覚悟してください! 」


バッ!


二人が美羽を捕まえようと飛びかかったその一瞬を狙い


美羽「とりゃーっ!? 」


シュッ!


紀霊・袁渙『なっ!? 』


小柄な美羽は二人の隙間から脱出し


美羽「妾は捕まりたくないのじゃーっ! 」


ダダダーーッ!!


ひらりっ!


せっかく獲得したパンツを捨ててその場から走り去っていくのだった。


一方


袁渙「あぁんっ!美羽様、逃げないでください!? 」


紀霊「袁渙!重いから早く退きやがれ! 」


二人して飛びかかった際にこんがらがってしまいすぐには動けない二人であった。


紀霊「ちくしょうお嬢め!必ず捕まえてやるからな! 」


ところがこの後も紀霊と袁渙は美羽を捕まえようとするのだが美羽が持つ袁家の幸運スキルのせいで追い詰めることはできても捕まえることはできなかった。


某人気逃げるゲームならば連続クリアできる腕前である。


紀霊「駄目だぁ、どうしてもお嬢を捕まえられねぇ!? 」


袁渙「もう打つ手はありません!? 」


さすがの二人もくたびれてしまったその時


七乃「仕方ないですね。私が美羽様を捕まえてみせます 」


ついに七乃が動いた。


七乃「フフッ、お嬢様を捕まえるなんて赤ちゃんの手を捻るより簡単なんですよ 」


一方その頃


美羽「へくしゅっ!妾は絶対捕まらないのじゃ 」


相変わらず美羽が見つからないよう天井裏を移動していると


美羽「むむっ!この匂いは! 」


バタンッ!


突然何かの匂いを感じ取った美羽は天井裏を飛び出し


バァンッ!


匂いの元であった蜂蜜の前にたどり着いた。


美羽「蜂蜜~♪ 」


ガシッ!


何でこんなところに蜂蜜壺があるのかなど気にせず美羽が蜂蜜壺を持ち上げたその時!


ガタンッ!!


美羽「わぁーっ!? 」


美羽は牢屋に閉じ込められてしまった。


美羽「これではまるで(すずめ)ではないか!? 」


最近は雀でも引っ掛からないであろう罠にかかってしまった美羽


すると


七乃「捕まえましたよお嬢様~ 」


美羽「七乃!? 」


隠れていた七乃が現れた。


紀霊「まさかあんな単純な罠にかかるだなんてな 」


袁渙「美羽様のお馬鹿を計算に入れてませんでしたね 」


美羽をよく知る七乃だからこそ繰り出せた罠であった。


七乃「さぁお嬢様、お仕置きの時間ですよ♪ 」


美羽「ひえぇっ!? 」


じょろろ~


恐怖のあまりお漏らししてしまう美羽


そしてその後


ぺしーんっ!ぺしーんっ!


美羽「痛いのじゃ~!? 」


裸の美羽を脇に抱え、そのまま城内を歩く七乃


美羽「七乃、いつまで妾の尻を叩くつもりなのじゃ!?あとせめて服を着させてたもう!? 」


ヒリヒリっ!


既に美羽のお尻は七乃の尻叩きによって赤く大きく腫れ上がっていた。


七乃「そうですねぇ、あと二、三周で勘弁してあげましょう。今日一日裸でいたのですから今更恥ずかしくないでしょう 」


ぺしーんっ!


美羽「痛いのじゃ~!? 」


この日以降、二度とおねしょをしないよう美羽は夜中に蜂蜜水を控えるようになったという


一方その頃


麗羽「あ┅あり得ませんわ!?このわたくしがお漏らしするだなんて!? 」


美羽のお漏らしを自分がしたものだと思い込んだ麗羽はひどく混乱するのだった。


そんな騒ぎの中


一刀「さて、早く帰らねばな 」


賊を討伐し、呑気に帰る一刀であった。


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