騎士は呂布を救うべく奮闘する
董卓軍討伐のため虎牢関へ向かう一刀達
その道中をジャリュウ兵士達に襲われてしまうも先の汜水関での恩義を返すべく現れた愛紗達の手を借りて迎撃する。
だが今度は恋の体を乗っ取ったニーズヘッグが現れ、恋を救うために一刀は勝てるかどうかわからないがニーズヘッグと戦うのだった。
愛紗「北郷殿！？ 」
鈴々「お兄ちゃん！ 」
相手が恋なら一人で相手をするより皆で相手をした方がいいと思った愛紗達はすかさず一刀に加勢しようとするが
スッ！
クロウ「貴様らの相手はこの私、クロウ・クルワッハがしてやる。三人まとめてかかってくるがいい 」
愛紗達の前にクロウが立ちはだかった。
愛紗「望み通り相手をしてやろう！ 」
星「三人がかりでよいとは後で負け惜しみを言うでないぞ！ 」
鈴々「お前なんて鈴々達がすぐに倒してやるのだ！ 」
一刀VSニーズヘッグ恋
クロウVS愛紗、鈴々、星
虎牢関近くにて戦いが繰り広げられるなか
七乃「一刀さんが戦っている間、お嬢様は私が守りますからね 」
美羽「うむっ！ 」
戦力にならない美羽と七乃の他に
ミズチ「ひいぃっ！？戦いが始まっちゃった。怖いよ～！？でも様子が気になるしなぁ 」
クロウ、ニーズヘッグと同じ五龍帝の一人であるミズチが振るえながら隠れて様子を見ているのだった。
そして戦いが始まり
ニーズヘッグ恋「┅てぃっ！ 」
ブォンッ！！
ニーズヘッグ恋が力一杯得物の戟を振るい
ガッキイィーーンッ！！
一刀「うおっ！？ 」
一刀は攻撃を受け流していた。
一刀「(さすがは将軍級である五龍帝が寄生してあるだけあってすごい力だ。受け流すのが精一杯で反撃するのが難しい) 」
一刀とて長年戦ってきた経験によって力で来る敵に対抗するため相手の力を受け流し、攻撃を拡散させて威力を弱めるという技術を教わっていた。
だがそれでもニーズヘッグ恋の力はすさまじく
ガキィンッ！！
一刀「しまった！？ 」
一刀は力を拡散させることに失敗し、ランスを弾かれてしまった直後
ニーズヘッグ恋「┅隙あり！ 」
パキパキッ！！
ニーズヘッグ恋は拳に岩石の欠片を集めると
ニーズヘッグ恋「┅岩々拳！ 」
ブォンッ！！
一刀目掛けて岩をまとった拳を繰り出し
ドカァッ！！
一刀「がはぁっ！？ 」
ゴォッ！！
一刀は殴り飛ばされ、皆から離れてしまった。
ニーズヘッグ恋「┅逃がさない！ 」
バッ！！
殴り飛ばした一刀を追いかけるニーズヘッグ恋
そして
美羽「一刀！？七乃、追いかけるのじゃ！ 」
七乃「はい。怖いですけど一刀さんを見捨てるわけにはいきませんものね 」
美羽と七乃も一刀を追いかけていくのだった。
ずぼぉっ！
一刀「はぁはぁ┅！？ 」
殴り飛ばされ、瓦礫の下敷きになった一刀が瓦礫を押し退けて這い上がると
ニーズヘッグ恋「┅もらったな 」
バァンッ！！
一刀の目の前にニーズヘッグ恋が立ちはだかった。
ニーズヘッグ恋「┅終わりだ！ 」
スッ┅
一刀「(くそっ！俺の考えが甘かった！やられる！？) 」
ニーズヘッグ恋が戟を振り上げ一刀目掛けて振り下ろそうとしたその時！
ガシッ！！
ニーズヘッグ恋「┅なにっ！？ 」
何と！？攻撃を繰り出そうとしているニーズヘッグ恋の右手をニーズヘッグ恋が自身の左手で押さえていた。
ニーズヘッグ恋「┅何故だ！？俺の体のくせに何故歯向かう！？ 」
自分で繰り出そうとした攻撃を自分で止めるという不思議な出来事であったが
一刀「(そうか！呂布は完全に乗っ取られているわけではなかったんだ) 」
一刀の言うようにニーズヘッグに体を乗っ取られてしまった恋であったがまだ完全に支配されているわけではなく、わずかながら恋の意識が残っており攻撃をやめさせようとしているのだ。
そして、恋が戦っているのを感じた一刀は
一刀「おらぁっ！ 」
ドッ！！
ニーズヘッグ恋「┅ぐほっ！？ 」
大した威力がないと知りながらも恋の腹目掛けて頭からの体当たりを食らわした。
一刀「呂布よ、お前が戦っているのに俺が諦めるわけにはいかないよな 」
こうなったら最後まで戦おうとする一刀
そしてその様子を
美羽「七乃、一刀が頑張っておる。妾達も何とかせねば 」
美羽と七乃が隠れながら見ていた。
七乃「でもお嬢様、私達があいつに向かっていったところで一刀さんの足手まといになって捕虜になるのが見えてます 」
美羽「ぐぬぬ┅ 」
悔しいが七乃の言う通りであった。
しかし、目の前で一刀が戦っているのに自分は何もできない
自分の無力に美羽がショックを受けていると
パカパッ！！
ヒヒイィーーンッ！！
白湯「うわぁーっ！？ 」
美羽「えっ？ 」
ドカァッ！！☆ミ
白湯「うわぁっ！？ 」
美羽「きゃいんっ！ 」
七乃「お嬢様！？ 」
美羽に向かって暴れ馬に乗った白湯が激突した。
美羽「いたた┅、何で妾がこんな目に遭わねば┅ 」
と、腰をさする美羽の前に
からんっ！
玉璽(印章)が描かれた箱の中身があり
箱が開いて中にあったスティックのようなものが落ちたのだった。
