騎士は戦いの裏に潜む黒幕の正体を知る
虎牢関にいる董卓軍では五龍帝の一人であるニーズヘッグが恋を吸収し
更に董卓軍拠点では献帝がこっそり城を抜け出すという大変な事態が起きるなか
一刀達は麗羽によって虎牢関への出撃を命じられ虎牢関へ向かうなか、ジャリュウ一族に包囲され窮地に陥るのだが
汜水関での借りを返しに劉備軍が援軍として駆けつけ窮地を脱したのだった。
一刀「関羽殿、そして劉備軍の皆さん、危ないところをありがとうございます 」
愛紗「気にしないでください。我々は借りを返しただけです 」
鈴々「これで互いにチャラなのだ 」
劉備軍が駆けつけたことに感謝するなか
?「しかし、妙な姿をした化け物のようだが、そなたはこいつらが何者なのか知っているようですな 」
劉備軍所属の白い服を着た
女がジャリュウ兵士の死体を見ながら不思議がっていた。
一刀「彼女は? 」
愛紗「あいつは趙雲というものだ 」
星「趙雲と申す。以後、お見知り置きを 」
趙雲(真名は星)が軽く挨拶すると
星「して、先程の話の続きなのですが、こいつらは何者ですかな? 」
という星の質問に対し
一刀「あぁ、敵について知っていた方がいいだろう 」
一刀は愛紗達にジャリュウ一族について話すのだった。
愛紗「そんな奴らがいるのか!? 」
星「ふむ、にわかには信じられぬ話だが、実際目にしてはな 」
鈴々「鈴々にはよくわからないのだ? 」
約一名わからないようだがどうにか伝えられたらしい
一刀「というわけでこの戦いが終わったあとでも引き続き警戒を┅ 」
と、一刀が続けて言おうとしたその時
一刀「危ないっ!? 」
愛紗「なっ!? 」
一刀が愛紗を押し倒した瞬間!
ドッゴオォーンッ!!
さっきまで愛紗がいた位置に大きな岩が繰り出された。
一刀「何奴だ! 」
一刀が大きな岩が繰り出された方向を見てみると
ニーズヘッグ恋「┅外したか 」
バァンッ!!
そこには恋の姿があった。
一刀「あれは呂布か 」
この中で唯一恋の姿を知っている一刀が言うと
愛紗「なにっ、あいつが呂布なのですか 」
鈴々「何だか呑気そうで全然強くなさそうなのだ 」
星「鈴々よ、人を外見で判断してはならぬ、だが我ら三人がかりならば倒せぬ敵でもあるまい 」
愛紗「そうだな。いくぞ鈴々!星! 」
鈴々「おうなのだ! 」
星「参る! 」
シュバッ!!
一刀「ちょっと待って┅!? 」
何やら嫌な雰囲気を感じた一刀が愛紗達を止めようとするがもう遅かった。
ニーズヘッグ恋「┅バァカめ 」
スッ!
ニーズヘッグ恋が右手を上に挙げると
ゴゴゴッ┅
右手の上に岩が集まり、大きな塊となっていき
ニーズヘッグ恋「┅岩々砲! 」
ドォンッ!!
愛紗「なにっ!? 」
向かってくる愛紗達目掛けて大きな塊を繰り出した。
突然のことで避けることができない愛紗達であったが
一刀「ハァッ!! 」
ガッキィーーンッ!!
間一髪。一刀が気で盾を作り大きな塊を弾いたのだった。
愛紗「すまない一刀殿 」
一刀「先程助けてくれた借りだ。それより今のはジャリュウ一族の技、何故呂布が繰り出せるのだ 」
一刀が不思議がっていると
クロウ「さすがは北郷一刀、察しが早いな 」
ねね「んんーっ!! 」
バァンッ!!
新たにこの場に五龍帝の一人であるクロウ・クルワッハとクロウに抱かれ猿轡をつけられ、縛られたねねがいた。
一刀「その気、貴様は五龍帝だな 」
クロウ「ほう、私が五龍帝の一人であることを見抜くとは、それよりそこにいる呂布には五龍帝の一人であるニーズヘッグが寄生している 」
一刀「なにっ!? 」
クロウ「呂布を救いたくばニーズヘッグを倒すしかない。だが同時に呂布も死ぬことになるがな 」
確かにニーズヘッグを倒すには殺すしかないが同時に恋も死ぬことを意味していた。
だが何より大事なのは今の一刀であっても五龍帝を倒せるかどうかはわからないという点であった。
しかし、たとえ倒せないとわかっていても
一刀「呂布を救うためにも戦わなければなるまい! 」
一刀はニーズヘッグと戦うのだった。




