剣帝は董卓軍と接触する
連合軍と董卓軍による虎牢関での戦い
その前夜にて董卓軍陣地に突如ジャリュウ一族五龍帝のクロウ・クルワッハことクロウが現れたのだった。
霞「お前ら誰やねん! 」
ねね「きっと連合軍に違いないのです! 」
ねねがそう言うと
クロウ「フッ、この私が連合軍、すなわち北郷一刀の仲間か笑わせてくれる。単刀直入に言う。私が用があるのは呂布のみだ。雑魚は引っ込んでいろ 」
ねね「何ですと! 」
霞「ふんっ!どっちが雑魚かは詳しく見てもらおうやないかい! 」
バッ!
雑魚扱いされたことと盃を壊されたことに怒った霞がクロウに向かっていった。
クロウ「死に急ぐか、愚かな奴め 」
対するクロウが霞を迎え撃とうとしたその時!
ガッ!
霞「なっ!? 」
ねね「恋殿!? 」
恋「┅・・・ 」
恋が横から霞を押さえた。
霞「恋、何すんねん! 」
勝負を邪魔されたことに霞が怒ると
クロウ「ほほぅ、さすがは噂の名高い呂布だ。貴様はわかっていたようだな、あのままではそいつが死ぬことを 」
霞「ホンマか恋!? 」
恋「(こくんっ) 」
そう。クロウの言うようにあのままでは霞が殺される。恋はそう感じたから止めたのだった。
そしてそれは相手は恋が認めるほどの強者であることを意味していた。
恋「┅恋に何か用? 」
クロウ「話が早くて助かる。まずは自己紹介をせねばな、私の名はクロウ・クルワッハだ 」
恋「┅不能、黒輪っか(ふのう、くろわっか)? 」
クロウ「くっ、まぁそれでいい 」
名前を言い間違えられて怒るクロウであったがこの世界の人に横文字は難しかった。
クロウ「私は無き罪を押し付けられて悪人扱いされる貴様らがかわいそうでな、情報と手助けがしたいのだよ 」
その後、クロウは連合軍の動きについて教えた。
次の虎牢関での戦い、連合軍はあろうことか総大将である麗羽が先陣であることを、そしてその袁紹軍の中に華雄を倒した北郷一刀という強者がいることを
ねね「恋殿、こいつの言ってることは嘘に決まっているのです!適当な話を聞かせて我が軍を混乱させるための連合軍の間諜に違いないのです! 」
クロウを間諜(スパイ)だと思い話を信じようとしないねね
クロウ「私が言ったことは嘘ではない。その証拠として明日の戦い、呂布が袁紹軍と戦いやすいようにしてやるさ 」
クロウがそう言うと
ビューーッ!!
ねね「わっ!? 」
霞「何やこの風!? 」
突風が吹くと同時に
フッ!
クロウの姿が消えたのだった。
霞「何やったんやあいつ!? 」
ねね「恋殿、どうするのです?あいつの話なんて信じないですよね 」
ねねが恋に聞くが
恋「┅関係ない。恋は月を守るだけ 」
恋の決意は変わらなかった。
そして翌日の現在にて
霞「さて、昨日の奴の話やとウチらが袁紹軍と戦いやすくするよう言うてたけどどないする気やろ? 」
ねね「もう奴の話なんて忘れるのです! 」
こうしている間にも連合軍が虎牢関に向かっていたその時だった。
一刀「むっ! 」
斗詩「どうかしましたか? 」
猪々子「もしかして御手洗いか? 」
麗羽「おーほっほっほっ!仕方がありませんわね。その辺で済ませて┅ 」
突然一刀の歩みが止めたことを麗羽達が茶化した瞬間!
ビュゴオォーーッ!!
突如、袁紹軍目掛けて竜巻が襲いかかり
兵達『うわあぁーっ!? 』
竜巻によって麗羽達は兵達と分断されてしまった。
一刀「(この竜巻、自然に発生したものではないな) 」
そして一刀はこの竜巻に覚えがあった。
そう。
クロウ「久方振りに放ったが我が剣技は衰えていなかったようだな 」
この竜巻はクロウが放ったものである。
五龍帝の中では剣帝を名乗るクロウだが師である先代クロウクルワッハが風帝と名乗っていたため現クロウも風の技が使えた。
ちなみにクロウが風帝ではなく剣帝を名乗っているのは決して西森の間違いではない!
決して!!
そして竜巻が消えると同時に兵達と分かれて孤立させられた麗羽、猪々子、斗詩、そして一刀目掛け
ザッ!
恋「┅強い奴、見つけた 」
恋が目の前に現れたのだった。




