華雄は一刀に弟子入りした
麗羽の腹いせによって汜水関の先鋒を任された劉備軍に協力する一刀
そこで彼は董卓軍武将の華雄と戦い、見事勝利する。
だがその後、何と華雄は自分を倒した一刀に弟子入りを志願したのだった。
一刀「ま┅待て!?俺は弟子をとる身分ではない。それにお前は董卓軍所属のはず、なのに簡単に主君を鞍替えしていいのか!? 」
華雄の行為は所謂裏切り行為的なことであるが
華雄「確かに私は董卓様に忠誠を誓いました。今もそれは変わりません。ですが私は自分以上の斧使いであるあなたに心底惚れました!私が強くなるためにはあなたのもとで鍛えるしかない!なのでお願いします!どうか弟子入りさせてください! 」
再度頭を下げる華雄にさすがの一刀もすぐに断るわけにはいかず
一刀「わかった。ただしあなたの処遇については我が主君である袁術様が決めること、悪いようにはしないから弟子入りについてはそれからだ 」
華雄「ありがとうございます! 」
弟子入りができたことに喜ぶ華雄
すると
一刀「あれっ?そういえば斧はどうした? 」
一刀は華雄が得物の金剛爆斧を手にしていないことに気付いた。
華雄「えっ?何処へ行ったのだ┅。そうだ!先程弾き飛ばされた時に何処かへ飛んだようです。探して参ります! 」
ビュンッ!!
華雄は飛ばされた得物を探しに走り去っていった。
一方その頃
麗羽「何ですって!劉備軍単独で汜水関を攻めろと命じましたのに美羽さんのところのあの男が加勢したですって!!命令違反ですわ! 」
一刀が劉備軍に参戦したことが麗羽にバレてしまった。
斗詩「で┅でも麗羽様が命じたのは『軍が加勢してはならない』ですので個人が加勢しても命令違反にはなりませんよね!? 」
猪々子「しかし、あの男、あったまいいよな。そんな方法で麗羽様の悪巧みを掻い潜るだなんて 」
一刀の策を誉める二人であったが
麗羽「誰の悪巧みですって!もういいですわ!総大将権限でわたくし自身が罰を与えに┅ 」
スッ┅
と、麗羽が天幕の外に出た瞬間
キィンッ!!
ドッゴオォーーンッ!!
麗羽の目の前に華雄の得物である金剛爆斧が降ってきた。
麗羽があと数センチ歩いていたら直撃していたに違いない
斗詩「今の音は何ですか!? 」
猪々子「あ、あれは!? 」
音に驚いて二人が天幕から出てくると
麗羽「・・・ 」
バァンッ!!
そこには斧を目の前にて仁王立ちする麗羽がいた。
猪々子「斗詩、麗羽様ってすげぇよな!?斧が目の前に落ちてきたってのに微動だにしてねぇ!? 」
感心する猪々子であったが
斗詩「違うよ文ちゃん、あれは立ったまま気を失ってるんだよ 」
斗詩の言う通りであり
更に!
じょろろ~
麗羽は気を失いながらも失禁していた!
猪々子「いい大人がお漏らしだなんて恥ずかしすぎるぜ 」
と猪々子が言ったと同時に
馬超「くしゅんっ!風邪かな? 」
西涼軍の馬超が大きなくしゃみをしたのだった。
一方、一刀は美羽に華雄を紹介するため汜水関から天幕へ一旦戻るのだが
その隙に華琳率いる曹操軍が汜水関へ一番乗りを果たしたのだった。
そして元董卓軍である華雄を仲間にしようと言う一刀の話を聞いた美羽の返事はというと┅
美羽「よいのじゃ 」
反対するかと思われたが美羽はあっさり華雄の参軍を許可するのだった。
ちなみに理由については
美羽「妾の仲間が増えるからよいのじゃ 」
とのこと
能天気な美羽らしい
華雄「ありがとうございます 」
こうして華雄は一刀の弟子という立場であり、袁術軍所属の武将となったのだった。
華雄「ですが申し訳ないが董卓軍の内情については一度忠義を誓った手前話すことができぬ 」
七乃「あらあら、それは残念ですね 」
華雄を仲間にしたメリットがそれなのだが
華雄「代わりといっては何ですが、私の真名を┅ 」
華雄が皆に真名を言おうとしたその時!
兵士「失礼します!袁紹様より袁術様へ至急、連絡があるとのことです! 」
美羽「麗羽姉様かえ? 」
一人の兵士が駆け込んでくるのだった。
そしてこの後、美羽に大変なことが起きようとはさすがの一刀も知らなかったのだった。
なお、華雄の真名については言う度に邪魔が入ります