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連合軍は総大将を決めるべし!

麗羽から届けられた書状により孫策(雪蓮)軍との合同で董卓が悪事をしているという洛陽に向かった美羽達


ちなみに主要人物全員を出動させるわけにはいかないため


袁渙「また留守番ですかぁ~ 」


紀霊「そう言うなって、あたしだって戦場にいけばもっと強い相手と戦えると思っていたのによう! 」


大将である美羽は当然行くとして


美羽の世話係りである七乃、そして護衛として一刀が出動すると残るは紀霊と袁渙だけしか主要人物がいなく、またドジっ娘である袁渙だけを残すと帰った時に城がどうなっているかわからないため紀霊も城に残された。


紀霊「ということはあたしが残されてんのは袁渙、お前のせいじゃねぇか! 」


袁渙「ひえぇっ!? 」


袁渙のせいで巻き込まれた紀霊に追いかけられる袁渙であった。


一方、美羽達はというと


七乃「お嬢様、着きましたよ 」


美羽「ようやく着いたのかえ 」


ようやく洛陽に到着した。


一刀「しかし、各地から連合が集まっているにしては兵の数がそれほど多くはない気がしますが 」


辺りにいる兵は皆が袁紹軍所属の証である金色の鎧を身に付けていた。


つまり、この場には袁紹軍兵士しかいないのだ。


七乃「それはきっとまだ全軍揃ってないからですよ。おそらく全軍揃えばこの数倍は集まりますねぇ 」


美羽「数倍かえ!?ということはえぇと!? 」


何人ぐらい集まるのか指で計算してみる美羽であったが


ボンッ!


美羽「ゆ┅指が足りぬ!? 」


当然ながら手の指以上であった。


七乃「もうお嬢様ったら 」


とまぁ、いつものような感じでいると


麗羽「あらあら美羽さん、到着が遅いですわねぇ 」


美羽「麗羽姉様!? 」


美羽の前に苦手とする麗羽が現れた。


麗羽「おーほっほっほっ!名家である袁家出身者がまさかわたくしよりも来るのが遅れるだなんて、これならカタツムリの方が早いですわ 」


美羽「ぐぬぬっ!! 」


会って早々馬鹿にされる美羽であったが


一刀「確かに袁紹様は来るのが早かったようですが兵の数ではお嬢様より下のようですね 」


麗羽「何ですって! 」


一刀の言うように雪蓮との合同とはいえ兵の数では美羽のところが多かった。


一刀「我が軍は孫策というお嬢様のためなら軍を貸すという立派な功労者がいるわけですが、もしかして袁紹様にはそういった御方がいらっしゃらないのでは? 」


麗羽「うぐっ!? 」


図星であった。


麗羽には唯一の学友がいるがその仲は険悪である。つまり麗羽には友達や協力者という存在がいないのだ。


美羽「さすが一刀なのじゃ、あの麗羽姉様を黙らせるとは 」


七乃「よかったですねお嬢様 」


まだ二軍しか揃っていないため軍議等を開くわけにはいかず、ある程度の軍が揃うまで待つこととなった。


それから数日後


曹操「陳留の曹操軍到着よ 」


馬超「西涼の馬超、到着だ 」


公孫賛「幽州の公孫賛だ 」


一人を除いて各地で有名な軍が集まり


公孫賛「その一人って私のことか! 」


さらにそれから数日後


劉備「遅れて申し訳ありません!平原の将、劉備到着しました! 」


最後の軍である劉備が到着したところでいよいよ軍議が開始される!


┅はずであったが


麗羽「ですから皆さん、さっきから言ってますようにこれだけの人数が揃いましたのだからそれを束ねる総大将が必要でしょう。誰とは言いませんがここは高貴で誇り高い人物がふさわしいですわね。誰かこの場にいないのかしら? 」


劉備(真名は桃香)が来る少し前から誰の目から見てもあきらかに麗羽が『自分が総大将をやりたい!オーラ』を出しまくっていたが誰一人として麗羽を推薦したり自分から立候補する人はいなかった。


何故ならここで麗羽を推薦すると麗羽のことだから推薦させた責任として何を命じられるかたまったものではない


皆はそう理解しており、かといって他の誰かが総大将に立候補すると面倒ごとがやってくるため立候補する人もいなかった。


一刀「(この女(麗羽)は何を考えているのだ。こんなことで時間を経過するわけにはいかないというのに) 」


一刀以外にも一部同じことを考えていたものがいたなか


桃香「もう、そんなにやりたいなら袁しょ┅ 」


あまりの時間の無駄遣いを感じた桃香が麗羽の性格を知らずに麗羽を推薦しようとしたその時だった。


一刀「ここはお嬢様しかいないな 」


美羽「ふえっ? 」


一刀が美羽を総大将に推薦した。


麗羽「そう。美羽さんが総大将にふさわ┅えっ!? 」


一刀「高貴で誇り高い御方といえばお嬢様しかいないでしょう 」


美羽「おぉっ!何だかわからぬが誉められて嬉しいのじゃ! 」


七乃「よかったですねお嬢様 」


この一刀が美羽を推薦したことに


華琳「まぁ、私は誰でも構わないしね 」


(すい)「別にいいんじゃね 」


白蓮(ぱいれん)「いいぞ 」


曹操(真名は華琳)と馬超(真名は翠)、それにおまけの公孫賛(真名は白蓮)が賛同した。


白蓮「誰がおまけだ! 」


もちろん皆、本心では賛同していないが早くこの場から去りたいためである。


このまま美羽が総大将になりかけたその時


麗羽「ぐぬぬっ!!わたくしが総大将をやりますわ! 」


麗羽が自分から総大将をやると言った瞬間


一刀「どうぞどうぞ 」


一刀が急に手の平を返し、麗羽に総大将を譲った。


麗羽「へっ? 」


美羽「七乃、(わらわ)が総大将ではないのかえ!? 」


いきなり総大将を譲られ立場的に困る美羽であったが


七乃「お嬢様、私もいま気付きましたが実は総大将になると忙しくて蜂蜜水を飲む時間が無くなるわけなんですよ。それでもやります? 」


一刀の考えを察知した七乃が美羽にそう言うと


美羽「嫌なのじゃ!(わらわ)は総大将になんかなりたくないのじゃ! 」


蜂蜜水を飲むために美羽は総大将になることを拒んだ。


一刀「というわけで袁紹殿が総大将ということで決定です。これにて一時解散となります 」


と、勝手に軍議が終了され、麗羽達以外が去ると


麗羽「どういうことですの? 」


嵌められたことに気付かなかった麗羽は頭に?を浮かべるのだった。


美羽「ふぅ、何とか終わってよかったのじゃ、麗羽姉様の話は長いからのぅ 」


七乃「さすが一刀さんですねぇ 」


一刀「いや、同じような経験をしたことがあるので 」


そう。一刀がいた世界にも麗羽のように誰から見ても自分が総大将をやりたいオーラを出しているが自分からは口に出さない人物がおり、その時もさっきのようなことを言った一刀であった。


そして一刀達が天幕に戻ると


華琳「待ってたわよ 」


バァンッ!


そこには華琳と護衛の夏侯惇(真名は春蘭)、夏侯淵(真名は秋蘭)がいた。


七乃「これはこれは曹操さん、お嬢様に何かご用ですか? 」


華琳「私が用があるのは袁術ではないわ、そこの男に用があるのよ 」


ビシィッ!


華琳は一刀を指差した。


一刀「俺に何かご用ですかな? 」


すると


華琳「単刀直入に言うわ。我が軍に入りなさい 」


華琳からスカウトの声が出た。


春蘭「華琳様!?何故そんな男を!? 」


華琳「黙りなさい!先程の袁紹とのやり取りを見て頭は結構なもの、そして私が察するに武力もかなりのものと見たわ 」


一刀「それはどうも 」


華琳「私は利用できるものは欲しいだけ、給金なら袁術のところの十倍出すから我が軍に入りなさい 」


何としてでも一刀を欲しがる華琳であったが


一刀「お断りさせてもらいます 」


一刀はスカウトを断った。


春蘭「貴様!華琳様の申し出を断るなぞ! 」


華琳「黙りなさい!理由を聞いてもいいかしら? 」


華琳が一刀に何故申し出を断ったのかを聞いてみると


一刀「悪いが俺にはお嬢様を守る。騎士としての使命に従っただけだ 」


騎士としての使命


それが一刀が美羽に仕える理由であった。


華琳「ふぅん。まぁいいわ、今日のところは引き下がってあげるけど覚えておくことね。私は欲しいと思ったらどんな手を使うってことを 」


スッ!


そう言い残して華琳達は去っていった。


一刀「(曹操か、いずれまた出会う気がするな) 」


華琳に対して一刀が何か思っていると


七乃「一刀さん、曹操(そうそう)さんが早々(そうそう)に帰りましたね 」


七乃が一刀にダジャレを言った瞬間


一刀「ブフッ!ギャハハッ!! 」


久し振りに一刀が大爆笑した。


七乃「厳しい顔ばかりしてないでたまには笑いませんとね♪ 」


七乃なりに一刀の気を緩めようとしたのかもしれない


たぶん┅


一方その頃


ブゥンッ!


クロウ「ここが皇帝様が命じた場所か 」


ニーズヘッグ「美味しい奴はいるのかな? 」


ミズチ「ひいぃっ!? 」


連合軍陣地から少し離れた場所にジャリュウ一族五龍帝であるクロウクルワッハ、ニーズヘッグ、ミズチが現れたのだった。

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