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騎士は亡き仲間達の力を借りた!

ある村が賊の襲撃を受けていると聞いて紀霊達と共に討伐に向かった一刀


だが既に村人はおろか賊まで全滅しており唯一生き残っていた賊の一人も村を襲った張本人であるジャリュウ一族五龍帝のヴリトラ、ファーブニルによって殺されてしまった。


そして一刀は相手が自分より強いと知りながらもファーブニルと戦うもファーブニルの強さは一刀を上回っており一刀は倒されてしまうのだった。


ヴリトラ「ファーブニル、王宮騎士団(ロイヤルナイツ)を殺せて満足か? 」


ヴリトラがファーブニルに一刀を殺した感想を聞いてみるが


ファーブニル「(いな)、俺は満たされぬ!何故ならこいつはまだ生きているからな 」


ヴリトラ「あんっ? 」


ヴリトラがファーブニルの腕を見てみると所々に小さな傷跡があった。


ヴリトラ「まさか!? 」


そしてヴリトラは一刀を見てみると


一刀「はぁはぁ┅!? 」


何と!?殺されたと思われた一刀が生きており手には気で作られた短剣が握られていた。


王宮騎士団(ロイヤルナイツ)は気で専用武器を作ることができる。


一刀の場合は剣だが使う気の量を少なくすることで短剣を作ることが可能であり


剣を作るだけの時間がなかったため一刀は短剣でファーブニルの攻撃を受けていたのだ。


そのため致命傷とはならなかったものの


一刀「がはっ!? 」


ダメージはかなりのものであった。


ヴリトラ「あれれ~?もうおしまいなの?ならあいつらを殺しまくるとするかな 」


そう言うヴリトラが見た先には


兵士「ひいぃっ!? 」


ギャシャアァーーッ!!


ヴリトラが呼び出したジャリュウ兵士に苦戦する兵士達を


ザシュッ!!


紀霊「うろたえるな!袁術軍兵士なら諦めるんじゃねぇ! 」


紀霊がかばいながら戦っていた。


ヴリトラ「他は大したことない雑魚のようだけどあの女、少しはやるようだねぇ。殺しがいがあるよ 」


ヴリトラが紀霊をどう殺そうか考えていると


一刀「や┅めろ! 」


一刀がランスを杖のようにしながらも立ち上がった。


だが


ファーブニル「まだ戦えるか、さすがは王宮騎士団(ロイヤルナイツ)というだけのことはあるな 」


一刀の前にファーブニルが立ちはだかった。


ファーブニル「あのような弱者達を助けたくば先に俺を倒すことだな、もっとも先にお前の方がくたばっているかもしれぬがな 」


ファーブニルがそう言いながら構えると同時に


一刀「俺はもう┅仲間を失いたくない! 」


ダッ!!


一刀がファーブニル目掛けて突進してきた。


ファーブニル「闇雲に突撃するのみか、浅はかすぎる戦い方だな 」


スッ!


ファーブニルは突進してくる一刀に対して右腕を後ろに下がらせると


ファーブニル「火焔突撃槍(かえんとつげきそう)! 」


ブォンッ!!


物凄い速さの燃える拳を一刀に繰り出した。


一刀「ランスシュート! 」


ブォンッ!!


対する一刀はファーブニル目掛けてランスを投げるが


バチバチィッ!!


ファーブニルの拳とランスがぶつかり合い


ファーブニル「ぬんっ! 」


ドカァッ!!


ファーブニルの拳が押し勝ち、一刀のランスを弾き飛ばした。


ファーブニル「このような攻撃が俺に通用すると思っていたとは片腹痛い┅ 」


とファーブニルが一刀がいた方向を見てみると


バァンッ!!


そこに一刀の姿はなかった。


ファーブニル「成程。ランスは囮、そして本体は┅ 」


そしてファーブニルは


ファーブニル「上だ! 」


上空を見上げながらそう言うと


バッ!!


そこには剣を振り下ろしながら落下している一刀がいた。


一刀「(気づかれたか、だがもう遅い!) 」


落下の速度により威力が増した剣でファーブニルを切り裂こうとする一刀であったが


ファーブニル「甘い!確かに当たれば俺とてどうなるかはわからぬ!だが俺にはお前よりも先に繰り出せる技がある! 」


ぐっ!!


ファーブニルは燃える拳を構えた。


確かにこのままでは一刀が攻撃を繰り出す前にファーブニルの攻撃が一刀に当たってしまう!?


だが、一刀に他の選択肢はなく


一刀「(一か八かの相討ち覚悟だ!) 」


相討ち覚悟でそのまま攻撃を続けた。


その時だった。


『ったく、死に急ぎすぎだよ』


『何のためにあたし達があんたに力を貸したと思ってるのよ』


一刀「(この声は!?) 」


一刀の耳に聞き覚えのある声が聞こえてきたのだ。


そしてファーブニルも


ファーブニル「(何だあれは!?奴の回りに光の粒子のようなものが三つも集まっている!?) 」


気が使えるものにしか見えないが確かに一刀の回りに光の粒子が三つ集まっていたのだ。


すると


『一刀、俺の力を使いな!』


粒子の一つが剣を握る一刀の手に重なりあった瞬間


パアァーーッ!!


剣の形が斧になったのだった。


一刀「(これは!?) 」


キイィーーンッ!!


ファーブニル「なっ!? 」


突然剣から斧に変わったことで落下速度が増し、ファーブニルも対応ができず


一刀「大爆斧(だいばくふ)っ!! 」


ズバァッ!!


ファーブニル「がはぁっ!? 」


一刀は斧でファーブニルの体に傷をつけた。


と同時に


紀霊「おりゃっ!こっちは片付いたぞ! 」


紀霊達がジャリュウ兵士達を倒したのだった。


紀霊「おっ、北郷の方も終わったようだな 」


確かにそうなのだがその直後


がくんっ!


紀霊「なっ!? 」


一刀の体が崩れた。


そして不味いことに┅


ファーブニル「はぁはぁ┅ 」


ファーブニルが生きていたのである。


もはや一刀はまともに戦えず、このままでは殺されるかと思いきや


ファーブニル「戻るぞヴリトラ 」


ファーブニルは戻ると言ったのだ。


ヴリトラ「何でだよ!お前ばかり暴れてずるいぞ!俺様に止めを刺させろ! 」


ヴリトラは動けない一刀を攻撃しようとするが


ファーブニル「そいつはまだまだ強くなる。楽しみは後にとっておけ 」


ファーブニルがヴリトラにそう言うと


ヴリトラ「ちっ!メインディッシュは後回しってか、わかったけど次に会ったら俺様が殺すからな 」


ヴリトラがファーブニルにそう言った後


シュパッ!!


二人の姿が何処かへ消えてしまったのだった。


紀霊「あいつら、一体何処に┅ってそれよりも!?大丈夫か北郷!! 」


消えたファーブニル達も気になるが今は一刀を優先すべきと倒れている一刀の元へ向かう紀霊であった。


だが幸いにも一刀は負傷と気の使いすぎで回復するために寝ていただけであったが


一刀「(ありがとうゼクス、タリアス、シルド) 」


一刀は眠りながらも力を与えてくれた亡き仲間達に感謝をするのだった。

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