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あの雨の記憶  作者: 梨花
6/6

青年

次の意識は鼻腔からだった。真っ暗な世界で静かに心臓を動かしていると、湿った空気の中に微かに土の匂いを見つける。


僕は目を開けた。畳越しに見える空はまばゆいが少し曇っている。眠たさは既に雲散霧消して体は軽かった。心の赴くまま靴を引っ掛けて外に出る。目の前は寂れた街だが、少し歩くと海が見えてくるのだ。

僕が歩き始めると、待っていたように1つ目の水滴が落ちてきた。

僕は笑った。今のは君でしょう。雨がよく似合う、あなた。

晴れ男だったはずの僕に、近頃はよく雨が注ぐようになった。


僕が探しているのか、君が僕を慰めてくれているのか。


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