レビューが書けない貴方に贈る、アニメ作品のなろう風レビュー
レビューが書けない貴方に贈る、アニメ作品のなろう風レビュー
①初めに
どうもこんにちは。なろうの底辺作家こと酒井プロデューサーです。
今日は喉から手が出るほど欲しいレビューの話をしようと思います。
「レビューなんて書きたくても書き方が分からない」
「他のレビューを参考にしようにもそもそもレビューが書かれている作品の内容が分からない」
そう思い、なかなかレビューを書きだせない画面の前のアナタ。
私の勝手な憶測上、これを読んでいる方の八割がこのような思いを抱いてレビューを書いていない“レビュー童貞(もしくは処女)”です。
なろう作家たちはそんなあなたたちレビュー童貞(処女)のレビューを待っているのです。当然私も待っています。
「そんな事えらそーにいうならば、俺たちにレビューの参考例でも示してみろよ」
そう思ったレビュー童貞(処女)の方々にお贈りするのが今日のエッセイです。
不肖ながら私がなかなかレビューに踏み込めないあなたの為に、参考例としてアニメの有名作品(と私が勝手に思っている)をなろうのレビューの仕様に乗っ取って書いていきます。
“なぜ小説のレビューにしないのか?”と聞かれると、“アニメの方が作品概要を知っている人が多い”と思ったのと、単純に“なろうでこんなエッセイ書いたら面白そう!”と思ったからです。(あとこっちの方がPV伸びやすいかなと思ったため)
これを参考にして“レビュー童貞(処女)”を捨ててしまいましょう。
②レビューの仕様のお話
参考レビューに入る前にまずはなろうのレビューの仕様を確認。
なろうのマニュアルによると
――レビューの仕様
レビューの投稿にはタイトルと本文を入力して頂く必要がございます。
タイトルは、8文字以上100文字以内でご入力下さい。
本文は、空白・改行含まず150文字以上、空白・改行含み400文字以内で入力して頂きますようお願い致します。
とのことだそうです。
ツイッターの文字数上限+10文字が下限で、原稿用紙一枚分が上限ですね。
下限で考えるとツイッターで呟くのと同じぐらいのハードルです。
上限で考えても原稿用紙1枚分。学生時代の反省文と比べてみるとそこまでのハードルではありません。
こうして考えるとレビューはそこまで恐れ多きものではないのです。
レビューへの恐怖が和らいだところで参考例に参りましょう。
③レビュー参考例
1、魔法少女まどか☆マギカ
※レビュータイトル
王道魔法少女ものに見え隠れするダークな世界観を見よ!
※レビュー本文
――平凡な中学2年生 鹿目まどかはある夜不思議な夢を見る。そこで謎の白いマスコットは、彼女に契約を持ちかける。
「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
翌朝、彼女の学校に転校してきたのは、夢に出てきた魔法少女こと暁美ほむらだった。
この作品の魅力は何といっても魔法少女もののお約束に潜むダークな設定である。
なんでも一つ願いを叶えてくれる”契約”。怪しく光る変身アイテム”ソウルジェム”。正体不明の敵“魔女”。まどかと契約したがるマスコット“キュゥべえ”と、契約させたがらない素性不明の魔法少女“暁美ほむら”。
王道テンプレートの中に、決して綺麗なだけでない魔法少女の“世界”が顔をのぞかせる。
果たしてこの作品のラストにはどのような“真実”があるのか?
是非あなたの目で確かめてくれ!
解説)言わずと知れた魔法少女もののアウトサイダー。レビュー参考例の第一弾を飾るのが“コレ”で良かったのかどうか。これか“Fate/Zero”にするかで心底迷った挙句こっちにした。ちなみに私は虚淵 玄さんの作品が好きだ。……当然”PSYCHO-PASS”も候補にあった。本編内容についてはこれ以上ここでは触れない。気になった人はネットで調べてほしい。
この作品の”レビューポイント“は、ずばり本編のネタバレを避けつつ作品の魅力を語ることである。レビューとはすなわち”広告“である。ネタバレはご法度である。しかしこの作品の場合、そのネタバレに当たる部分が作品の”ミソ“なのである。今回は”王道“だの”ダーク“だのといった抽象的な表現を中心に表現した。この手法はレビュー全般に使えるテクニックだと個人的に思っているのでお勧めである。レビューを書きたい作品のおすすめポイントがネタバレに当たるようならぜひ試してほしい。
2、ノーゲーム・ノーライフ
※レビュータイトル
その兄妹、「」故に最強である。
※レビュー本文
――“さあ、ゲームを始めよう”
ヒキニートの兄妹、空と白。
しかしそんな彼らは280を超えるゲームの頂点に立ち、ただ一度の敗北もないという生きる都市伝説こと「」(くうはく)であった。
そんな彼らがひょんなことから異界の”神”ゲーマー、テトに気に入られ異世界転移してしまう。
転移した異世界は全てがゲームで決まる世界だったのだ。
この作品の魅力は”どんな絶望的な状況からも勝利をつかみ取る”という少年ならば必ず憧れる「」のかっこ良さや、空のゲスっぽいキャラクター。「」が異世界で出会う”個性的”としか表現できない仲間たち。挙げだしたらきりがない!
どこをとっても面白いコメディタッチのゲームファンタジーをあなたへ。
解説)くっそおもろいゲームファンタジー。原作はMF文庫から出版されている。アニメ版との差異はほぼ無いのでお好きな方をどうぞ。今年は原作6巻にあたる“6000年前の大戦”を描いた“ノーゲーム・ノーライフ ゼロ”が劇場映画化された。こっちは本編とは別にレビューを書きたいほどである。“ゼロ”が付く前日談に外れ無しだと思っている。作者と挿絵が同じなのも注目ポイントだ。
今回のレビューポイントは“レビューを見た人が気になるように書いた”ところだ。タイトルで「」とだけ記すことや“異世界転移”という表現をあえて用いる。するとちょっと気になってしまうのが人間というものだ。ちょっとした小技として使ってみるのも手であろう。
3、作品名をあててみてください!
※レビュータイトル
ちょっと変わった英雄の話をひとつ
※レビュー本文
彼はただのニートであった。
しかしひょんなことから彼が住む町が戦火に見舞われる。
そこで彼はたまたま軍の最新兵器を使い、敵を撃退する。
その後軍隊に配属され最新兵器で戦うことを強いられる。
しかし彼は創作にてよく見かける”英雄”とは違い戦いを拒んだり、最新兵器を持って逃走するなど、とても英雄とは程遠い。
しかしそんな彼も戦いの中で特殊能力に芽生え、敵軍の将校とも互角に戦い、英雄として成長していく。
ただここで神のいたずらか、戦火の中で敵であるが互いに愛した人を殺してしまう。
失意に飲まれながらも敵基地を攻略。終戦を迎え仲間のもとに帰る。
えっ、”その英雄の名は?”ですって。
それは”機動戦士ガンダム”の”アムロ・レイ”でございます。
解説)アニメを一切見ない人でも一度は耳にする怪物タイトル。宇宙戦艦ヤマト→機動戦士ガンダム→新世紀エヴァンゲリオンと社会現象になったSFアニメ3作品は今日のアニメ繁栄の基盤になっていると(勝手に)思っている。今見てもとっても面白い。気になったのならば映画版がダイジェストとなっているため、そこから見ることをお勧めする。ただ2時間×3本である上、続編もとても多いので覚悟してみた方が良いかもしれない。
今回のレビューポイントは“多角的に作品を見てみよう”という事だ。こんなファンタジーのファの字もない今作でも、切り取り方一つで見せ方を変えられる。どうしても手に取ってほしい作品レビューには有効である。ただ、あまりやり過ぎると“レビュー詐欺”になりかねないので注意。
4、ゲーマーズ!
※レビュータイトル
ゲーマー共のすれ違いと勘違いのみで構成される恋愛コメディー
※レビュー本文
今作はゲーマーたちのすれ違いと勘違いで構成されている青春活劇小説であります。過度な期待はしてくれて結構です。
生徒会の一存シリーズでお馴染みの葵せきな先生が贈る恋愛コメディーが面白くない訳がない!
平凡な日常を愛するさえない主人公 雨野景太が学校一の金髪碧眼美少女こと天道花憐にゲーム部に誘われるところから始まる。
……はい。そこ。テンプレものだと思って逃げるな。”平凡”という歪みを持った彼がそんな道を通ると思うな! なんと彼は美少女のお誘いをバッサリと断ってしまうのだ。こんなテンプレ見たことあるだろうか?
登場人物が皆濃ゆい。そんな彼らが雨野の恋愛事情をかき乱す!
笑って、笑って、キュンとして。全く新しいラブコメをアナタへ!
解説)もうレビューでほとんど語ったような気がするが、一応解説。私が愛してやまない“生徒会の一存“の作者、葵せきな先生の最新作。原作はファンタジア文庫より絶賛発売中。アニメ化は”異世界はスマートフォンと共に“と同時期。すなわち前季である。全十二話で見やすいと思う。
気に入ったのならば原作を追っかけてみたり、同作者の”生徒会の一存”を全巻買いそろえても良いかもしれない。
ただし、“生徒会の一存”シリーズは20巻もある為、一見大変そうに見えるが基本的に一話完結なのでそこまで苦にはならないと思う。
今回のレビューポイントは“作品愛”をぶちまけろ! 以上! 人間、他人が全力で“好き”と叫んでいる作品は気になるというものだ!
君の充実したレビューライフを影より応援しているぞ!
④最後に
ここまで駆け足で商業作品、特にアニメ作品を中心に例題レビューをお送りしましたがいかがでしたでしょうか? レビューの例に出させていただいた作品にはこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。どの作品も私のお気に入り作品でございます。こんなレビューじゃ作品の魅力はうまく伝わらなかったかもしれません。それどころか作品の魅力はこんなのではないと思われる方もいると思います。すみませんでした。
ただこれを見てレビューに踏み出す方が一人でもいらっしゃったら底辺作家冥利に尽きるというものです。今作の感想欄とレビュー欄は解放していますので、感想・レビューの練習台にどうぞ。
まあ、レビュー童貞(処女)はこんなのに捧げるべきではないと思いますが。ただ色物レビューの練習台にはちょうどいいかもしれません。
疑問点・訂正点・批判はコメント欄までお願いいたします。
今後のエッセイ作成の参考にさせていただきます。
ではでは、皆さんさようなら。今度は私が書いている長編作品【僕たちの異世界転生はTV局に仕組まれていました。〜最初の犠牲者は最強チート高校生!?〜】でお会いできることを楽しみにしています。
酒井プロデューサー
――掲載作品一覧(紹介順
1、魔法少女まどか☆マギカ 監督 新房昭之 アニメーション制作 シャフト
2、ノーゲーム・ノーライフ 監督 いしづかあつこ アニメーション制作 HADHOUSE
3、機動戦士ガンダム 監督 冨野喜幸 アニメーション作成 日本サンライズ
4、ゲーマーズ 監督 岡本学 アニメーション作成 PINE JAM