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後編 ―キリト―

グダグダ、急展開?で完結で、すみません。また時間がある時に修正したいと思います。

 んで、現在。やっぱり“やべぇ”しか出てきません。


 「いいか、キサリ。この街は魔王の住む領域とは目と鼻の先、街中にも上級魔族共が人間に成り済まし入り込む事もあると聞いた。危険だから、俺の側を離れるな。俺が身体を張ってでも、お前を守るから」

 「キサリ、私の側に居た方が安全ですよ? 私ならば身体を張るなんて事をせずとも即座にシールドを張る事が出来ますからね」

 「フン、魔族など攻撃される前に即切り捨ててやる。だから、キサリは俺の側に居るのが一番安全に決まっているだろう」

 「……切り込む前に、魔法、攻撃。詠唱無し、俺、可能。キサリ、俺の側が、一番」

 「……」

 「みんなっ、ありがとなっ!! オレもみんなを守るぞ!!」

 「「「「キサリ…!!」」」」


 えーとー、上から武闘家、白魔法使い、剣士、黒魔法使い、俺(無言)、ミコサマ。んで、ミコサマのお言葉に感激していらっしゃる、俺を除いた皆さんね。


 コイツラ、全然まったく。ちーっとも! 変わらないまま、ここまで来たのだからある意味凄い。つか、不思議な事に道中、上級魔族とは会わないまま。強くても中級の頭悪そうなヤツ? にしか遭遇しなかったんだよな。(しかも戦ってきたのほぼ、俺だからね…)もしかして、あれか。ミコサマにあるっていわれている“神の御加護”ってのが作動してるの?


 だからって。いつまでも、お花畑パレードやられてんのも迷惑なんだけどな?


 (あーあ。あほらし…)


 最果ての街…“ノースタニア”という名のこの街から、少し先にある魔の森(と呼ばれている森)を抜けると魔王城が見えますよ〜、という旅も割と終盤まで来た俺(いや、一応俺達…か)は今、宿屋に向かっている。


 宿屋で無事(じゃないな…。誰がミコサマの隣の部屋に泊まるかで、また茶番劇やっていたし。ちなみに、俺は勿論不参加だ)部屋を確保し…そして。

夜になる前に街を散策(呑気すぎる…)するミコサマ方の後に付いてフラフラ〜と、やる気なく歩いて居たら――…


 トンッ、と。すれ違った人に肩をぶつけてしまった。


 「あっ、すみません」

 「いや、こちらこそ…あれ? キリト?」

 「え? あっ、オルト。こんばんは…でしょうか?」

 

 夕方だが夜に近いし“こんばんは”でいいのかな? と、ふと考える。


 「おや、驚いてはくれないのかい、キリト」


 オルトとは旅の途中で何度も会った為、流石にもう驚いたりはしない。


 「ええ。まあ、オルトとは、もう何度もお会いしていますし…多分、この街でも会うのではないかと思っていました。あっ、執事さんも、こんばんは」


 ちなみに。少し先にミコサマご一行が居る為、猫被りモードで話している。


 「キリト様、こんばんは」


 オルトの背後に控えるように立つ、執事さんにも挨拶をしていると――…


 「ふむ、驚いてくれなくなったのは少し残念だだけどキリトに会えて嬉しいよ…実は、」

 「…っ!?」


 …――わあ。ミコサマ気づいちゃったよ! キラッキラの笑みを浮かべながら、こっち向かって来てるー。おまけに。


 「なあなあっ!! あんた達、すっごく格好良いし綺麗だなっ!!! この街のやつか!? 名前はっ、何て言うんだ!?」


 あのな? 今、オルトが何か話しているのに。お構いなしに話を、ぶった切りやがりましたよ。


 「………君が、私に会うのを当たり前のように思っていてくれたのは嬉しいな」


 おお、オルト。ミコサマをスルーした。


 「当たり前、かは分かりませんが、かなりの頻度でお会いしていますからね」


 俺がオルトに返事をしたら――…うおっ!?


 「おいっ!! オレを無視するなよっ!! ターナの知り合いなのかっ!?」


 うん、グイーッとね。俺を押して(危うく転けそうになったよ)ミコサマか割り込んで来て、オルトの正面に立っている。


 そして、当然。取り巻き共も『誰だ、そいつ等は!』『キサリから離れて下さい!』やら、騒いでいるんだけど、もうギャーギャー煩いから、こちらは無視しておく。


 「……ハァ。私と、彼とは今のところ、友人だよ」


 ん? 今のところ?? 何かそこ強調してなかった? 気のせいか?


 「そうなのか!! それで、名前はなんて言うんだっ!? オレはキサリ、神子なんだぞ!! そうだ! オレ達、今から夕飯を食べに行くとこなんだけど、あんた達も一緒に来ても良いぞ!!」


 つーか、すげー上から目線ですね、ミコサマ。しかも、初対面(これこそ、偶然だったのかミコサマとオルトは一度も会った事が無い)で、相手の腕に抱き付くとか…よくやるね? という感じだ。


 ボケーッと見ていると。(他にやる事無いし、割り込むの…嫌だよね)


 「失礼。主に気安く触れないで頂けますか」


 執事さんがミコサマの腕をオルトから剥がし、ミコサマを後ろにいた白魔法使いに押し付けていた。白魔法使い、嬉しそうで何よりだな。


 「何するんだよ!! 俺は、そいつと話してたんだぞ!?」


 白魔法使いの腕から離れて、再度オルトに近づこうとするミコサマ。


 流石に絡まれているオルトには迷惑掛けちゃったなぁ、と思ったので。割り込みたくはなかったけれど、ミコサマとオルトの間に入った。


 「ミ…神子様。オ…彼らにも都合があるでしょうから、今日のところは、もう食事に向かいませんか?」


 オルト、と。名前を言おうとしたところ。オルトは、小さく首を振っていたので名前は呼ばないでおいた。(ミコサマ方より空気読めるから!)


 「嫌だ!! こいつ等が一緒じゃなきゃ行かないぞ!!」


 なんで、そうなる。おまけに――…


 「もう、うるさいぞっ! 邪魔するなよな!!」


 ドンッ、と。意図せず(またかよ!)ミコサマに押されてズサッと尻もちついたし。


 「……(…この野郎。一発思い切り殴りたいんですけどー)」


 ふー、と溜め息をつき、立ち上がりながら砂埃を払っていたら。


 (ん?)


 黒い影が頭上に差し、俺の手ではない、少しだけ体温の低い手のひらが、頬に付いたらしい砂埃をそっと払って行った。


 「あ? あ…りがとう、ございます」


 その手の主はオルトで。オルトの表情は無表情だった。(美形の無表情って迫力あるなー)


 つい、ぼんやり見てしまった。


 今まで黙っていたオルトは俺の前に立ち、俺を隠すようにミコサマと向き合っている。


 「神子、キリ……ターナは君の仲間だろう?」


 何だろう…そう、まるで温度を感じないような言い方だな、と思った。


 しかし、そこはミコサマ。ちっとも気づかないんだぜ!


 「そうだぞ! ターナはオレ達の仲間だ!!」


 仲間、の意味知ってます? と問い詰めたくなった瞬間だった…まあ、俺は仲間だと思ってないから、しないけど。


 「そうか。それなら、先程からどうして君は彼を突き飛ばしたり、転ばせたりしても平然としているの? 謝らないの? 何故、君の他の仲間達は彼を助け起こすまではしなくても、『大丈夫か』の一言もかけないの?」


 そりゃ『仲間』だなんて思っていないからだよ、オルト。


 「何を言っている。そいつは、キサリと俺達の旅に付いてきたくて来ているんだ。何故、態々声を掛けてやらねばならない?」


 うん、付いて行きたくないとは思ってるよ。嘘言わないで、オガクズ。ついでに、声掛けもいらないです。どうせ『鈍くさい』だの『キサリを煩わせるな』とかしか言わないだろうから。


 黙り込むミコサマの代弁ありがとうございました。


 と、口には出さず。もうヤダ。この茶番劇(第二幕、ちなみに一幕はミコサマ争奪戦な…)止めたいんだけど、と思った俺は――…


 「ああーっ!!!」


 大声で取り巻き達の後方を指差し、ミコサマ達の気が反れた瞬間、オルトの手を取り、執事さんにも『走って』と小さく声を掛けると同時に。


 無詠唱で“火花スパーク”を、奴らが走り出したら発生するように仕掛けた。まあ、この位なら街の人にも被害は無いだろ。


 「キリト。これから、どこに向かうんだい?」


 全く息切れもせずに走るオルト、執事さんも同様だ。やっぱ一般人じゃないだろ?


 「んー、とりあえず、今はミコサマ方から離れていれば良いかなって」


 つまり、アテはない。


 「それならば、私の家が近くにあるから、家に来ないかい?」

 「え? いいのか?」

 「少し散らかっているかもしれないが…」


 そこで、オルトは言葉を区切り、執事さんにチラッと視線を向けると。


 執事さんは『心得ました』といった表情で頷くと、『私は先に戻り、少々片付けをしておきます』と言い、まるで風のようにヒューッと走り去って行ってしまった。


 (ホント、何者だよ…)


 「キリトなら大歓迎だよ」


 そう言って、いつの間にか。俺がオルトの手を掴むのではなく、オルトが俺の手を握っていた。


 そんな中。バチバチバチ!と、幾つかの火花スパークが発動した音を背に聞きながら。俺達は無事(?)ミコサマ方から逃げきったのだった。









 その後。ミコサマ方は(まあ、主にミコサマだけど)怒りまくって、取り巻き方に八つ当たりしていたらしいけど――…


 「キリト。君にいつか話そうと思っていたんだけど、良い機会だから聞いてくれるかい? 実は私の職業についてなんだけどね…魔王なんだ。そして、私は君に惹かれている。君の事を好ましいと思っている。だから、あのような者達の下に君を帰したくない…私の家で一緒に暮らさないか?」


 …――ミコサマ方は本当にどうでも良いし。今のオルトの言葉も聞かなかった事にしたい。


 (え? コノマシイ? 新しい呪文とかですかね? え? 俺に惹かれてるとか言った? そんな要素なんてなかったよね? ん? 同居…?)


 ダメだ。色々と頭の中で処理が追いつかないわ…。







 そして、街を出て(何か黒く光る魔法陣に乗ったんだけど…!)すぐにオルトの家イコール魔王城に到着とか…聞いてないよ!!?


 「キリト、聞いているのかい? 私は本気だよ」

 「ア、ウン。キイテル、キイテルヨー」



 ちょっと…いや、かなり混乱してるけどな!


 もー。これ、色々と無かった事に出来ないかな――…?



 (時空系の魔法を司る精霊とか居たっけなー…ちょっと、本気で調べてみようかなー)


ここまでお読み下さりありがとうございました…!!

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