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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年4月
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【揺花草子。】<その1168:根幹に迫る。>

 【揺花草子。】<その1168:根幹に迫る。>


 Bさん「そんなわけでぼくは大学で錬金術を修めたいんです、と言う話の続きだよ。」

 Aさん「はぁ・・・。

     と言うかなんでまた錬金術なんか修めたいわけ?

     鉄から金を錬成して大もうけしたいの?」

 Bさん「阿部さんは浅ましいなぁ。

     そんな低い志で錬金術を語って欲しくない。」

 Aさん「なに言ってくれてんの!?」

 Cさん「錬金術と言えば『賢者の石』や『エリクサー』てキーワードが思い浮かぶわね。」

 Aさん「あぁ・・・そうですねぇ。

     卑金属から貴金属に変えるのが『賢者の石』で、

     不老不死をもたらすと言われる霊薬が『エリクサー』ですよね。」

 Cさん「違うわよ。

     パーティー全員のHPを80前後回復させるのが『賢者の石』で

     使用者のHP・MPを満回復させるのが『エリクサー』よ。」

 Aさん「スクエニさん的な定義でね!!? それ錬金術関係ないでしょ!!」

 Bさん「その他にも、錬金術を語る上で外せない重要な概念として

     『ホムンクルス』があります。」

 Aさん「あぁ・・・錬金術によって生まれた人工生命体ね・・・。」

 Bさん「ぼくが研究したいのはまさにこれなんだよね。

     なのでぼくは錬金術学部ホムンクルス学科に入ろうと思う。」

 Aさん「はぁ・・・そ・そうですか・・・。」

 Bさん「──そしてこれは、ぼくのルーツを探ることでもある。」

 Aさん「ルーツ? どう言うこと?」

 Bさん「阿部さん、おかしいと思わない?

     年齢の割にちびっ子で、そのくせやけに古いことや

     妙にマニアックなことに詳しかったり。」

 Aさん「・・・きみのこと?」

 Bさん「そう。

     そしてなにより、ぼくと阿部さんはもう出逢って4年目なのに、

     ぼくはあの頃から全然変わってない。

     成長期の女の子には似つかわしくないほどにね。」

 Aさん「(い・いやそれはゴニョゴニョ的なアレの事情なのでは・・・)」

 Bさん「秘密を明かすよ、阿部さん。

     ぼくは今からずーっと昔に、さる高名な錬金術師の秘術によって

     誕生したホムンクルスだったんだよ。」

 Aさん「えっ・・・いや・・・そうなの・・・?」


 Bさん「こんにちは阿部さん、ぼくホムンクルスだほむ。」

 Aさん「なにそのとってつけたような語尾!!???」


 でもほむほむ派ではない。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/04/09.html


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