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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年3月
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【揺花草子。】<その1153:このあとスタッフが美味しく(ry>

 【揺花草子。】<その1153:このあとスタッフが美味しく(ry>


 Bさん「阿部さんに生卵ぶつけていい?」

 Aさん「イヤだよ!! なんでだよ!!!!!」

 Bさん「いや良くあるじゃん?

     相手に対する激しい怒りを込めて生卵をぶつけて、抗議の念を示すって言う。」

 Aさん「あぁー・・・まあ、確かにあるねぇ。」

 Cさん「かつてダイエーホークスが不振を極めていたころに

     当時の王監督や選手のバスに生卵がぶつけられる事件があったわよね。」

 Aさん「あったわよねとかさらっと言ってますけどなんでそんなこと知ってるんですか?

     あれ90年代半ばですよ? 20年くらい前ですよ?

     さすがにカトリーヌさんまだ日本に来てない頃ですよね?」

 Cさん「フランスも意外と野球が盛んなのよ。」

 Aさん「それ関係あるの!!?」

 Bさん「とにかく、人に対する抗議で生卵をぶつける行為。」

 Aさん「それをぼくにしたいと言うことは、きみはぼくに対して腹に据えかねるほど

     抗議したいことがあると言うことなわけ?」

 Bさん「えっ、逆に言うとどうしてそれがないと思うわけ?」

 Aさん「イヤな訊き返し方しないでくれよ!!!」

 Cさん「度重なるセクハラに堪えかねたのよ。」

 Aさん「なななななに言ってくれてるんですか!!?

     ぼく別にセクハラとかしてないですよね!!?」

 Bさん「だってもうその目線がセクハラだもん。」

 Aさん「酷い言われようだ!!!!」

 Cさん「見てないフリしてチラッチラ見るのとかね。

     席を立つ瞬間とか後ろ向く瞬間とか、隙あらば覗こうとするしね。」

 Aさん「やややややめて下さいよなに言ってるんですか!!!!!

     そそそそそんなことしてませんよ!!////

     なんか具体的過ぎてホントに嫌ですよ!!!!!」

 Bさん「ま、そんなわけで冷蔵庫に生卵1パック入ってるんです。

     今朝ここ来る途中ショッピングセンターで買って来たよ。

     10個入り¥88! おトクだったわ〜。」

 Aさん「その安心の経済観念は素晴らしいと思うけど、

     目的が目的だけにちょっと賞賛しかねるなぁ・・・。」

 Bさん「そうだよね?」

 Aさん「えっ?」

 Bさん「あのね、ぼくもそれ思ったの。

     『阿部さんにぶつけてやるぞ!』って思いながら

     ショッピングセンターで卵を買って来てさ、

     スタジオ来てバックヤードの冷蔵庫に卵1パック入れてね。

     冷静になってみると、『なんでわざわざこんなことしなきゃいけないの?』って。」

 Aさん「は・はぁ・・・。」

 Bさん「それにさ、いざ誰かに卵をぶつけようとするにはさ、

     その場所まで卵を運ばなきゃいけないじゃない?

     ちょっとした衝撃で割れちゃうあの生卵をさ、割らないように気を付けながら

     持っていかなきゃいけないわけじゃない。」

 Aさん「それは・・・まぁ、そうだねぇ。」


 Bさん「生卵を割らずに運ぶために気を付ける時点で

     自分のやろうとすることに冷静になれないものかね?」

 Aさん「辛辣だね!!???」


 だが的を射ている。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/03/25.html


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