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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年3月
79/365

【揺花草子。】<その1148:プレスリリース。>

 【揺花草子。】<その1148:プレスリリース。>


 Bさん「今日は謝罪会見を開くよ。」

 Aさん「謝罪会見・・・ですか?

     会見って割には別に報道陣の皆さんどこにもいませんけど・・・。」

 Cさん「そりゃこんな狭いブースに報道陣入れるわけないでしょ。

     3,4人でもうけっこう手狭なのに。」

 Aさん「そう言う台無しにする発言!!!」

 Bさん「ま、会見は冗談としても、ちょっとお詫びして訂正しなきゃ

     いけないことがありまして。」

 Aさん「そ・そうなんだ?」

 Cさん「事案が発生しちゃったのよ。」

 Aさん「そう言う言い方やめて下さい!!! なんか違う意味に聞こえますので!!!」

 Bさん「あのね、3月7日のことなんだけど、ご存知キリンさんが

     『別格』って言うブランドを立ち上げたんですって話をしたじゃない?」

    http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/03/07.html

 Aさん「あぁ、うん、したねぇ。

     なかなかにお高いやつなんだよね?」

 Cさん「そうなのよね。買うのにもそこそこ勇気がいる例の翼を授けるドリンクよりも

     さらに高いって言うね。」

 Bさん「それで、シュリンクフィルムボトルって言うか、ボトル全体がフィルムで覆われてて、

     キャップを開けるのもフィルムを剥がさなきゃいけないって話をしました。」

 Aさん「うんうん。

     で、確か、ミシン目が・・・」

 Bさん「そうそう。キャップのところはミシン目があるから剥がすのは簡単なんだけど、

     缶の部分にはミシン目がないから簡単にフィルムを剥がせなくって、

     分別と言う観点から面倒くささも別格ですって。」

 Cさん「わざわざハサミとかで切ってあげないといけないからね。」

 Bさん「そう思ってたんだけどさ。」

 Aさん「え?」

 Bさん「よくよく見たら、缶の底の方に、小っちゃく小っちゃく、ミシン目が入ってたの。」

 Aさん「そうだったんだ?」

 Cさん「そこを取っ掛かりにすればフィルムも剥がせます、って言う感じだったのよ。」

 Bさん「と言うことで、こちらの不見識により商品を無用に貶める発言をしてしまい

     申し訳ございませんでした。

     お詫びの上訂正させて頂きます。」

 Aさん「はぁ。潔い。」


 Bさん「でもミシン目はパッと見で気付けないぐらい

     超目立たないので

     分別のしづらさも別格と言う点に関しては

     意見は変わりません。」

 Aさん「謝罪する気あるの!!???」


 まぁ1回気付ければそれでいいんですけどね。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/03/20.html


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