【揺花草子。】<その1143:ドキュメント3.14 #2>
【揺花草子。】<その1143:ドキュメント3.14 #2>
ガチャッ
中の人「お、ようやく阿部くん来たかな?」
Aさん「お・おはようございまーす・・・」
Bさん「遅っそーい!!!」
Aさん「うわっ! ビックリした!!」
Cさん「なんなの阿部さんはここぞと言う日は必ず遅刻する呪いにでも掛かってるの?」
Aさん「そんな地味な方向から人生を狂わせるレベルの呪い嫌すぎますよ!!
いや・・・でもまぁ、確かに忘れ物したのはぼくのミスですし・・・
すみませんでした。」
Cさん「これは罰を与えなくちゃいけないわね。
そこのコンビニで店員さんのメガネっ娘に告白して来なさい。」
Aさん「イヤッ!!! それは罰ゲームの発動条件違うやつでしょ!!?
ホワイトデーのお返しが気に食わなかったらって話でしたよね!?」
Cさん「どうせ結果は一緒なんだから今でも後でも同じじゃない。」
Aさん「なんで渡す前からもう気に食わないこと決まってる前提!!?」
Bさん「えっ、じゃ・じゃぁ、そこそこに自信があるってこと?////」
Aさん「おっ//// あぁ・いや、そのー・・・それはなんとも・・・////」
中の人「じゃあぼくから渡すってことで良いかな?
まずはハイ、シンプルなクッキーです。」
Bさん「おぉ・・・可愛いラッピング!
でも中身は割と普通!」
中の人「普通言うな! 悲しくなるだろ!!」
Cさん「いやでも美味しそうよ、いいじゃない。」
中の人「それと、例によってお花です。
2人それぞれ別に用意しましたよ。
阿部くん持って来てくれたよな?」
Aさん「あ・はい・・・。行きがけに花屋さんに取りに行ってました。
ブリジットには白のマーガレットを中心に春の花でまとめたブーケ、
カトリーヌさんにはピンクのガーベラ中心のブーケです。」
Bさん「わあ・・・////」
Cさん「ガーベラを中心にと言いつつユリも入っている辺りが
阿部さんの私に対する印象を匂わせていると言うことでいいのかしら?」
Aさん「イヤッ!! そんな・・・いや・・・まぁ・・・否定はしませんけど・・・」
Cさん「しないのね・・・。
でもまあ、嬉しいわ、ありがとう。ねっ、ブリジット?」
Bさん「う・うん・・・////」
Cさん「でも、去年みたいなシャレオツな演出はないのね?
去年はなにもないフリしてお花屋さんに届けてもらうって言う
サプライズだったけど・・・。」
中の人「いや毎年毎年そう期待されても困ります。
ぼくらだって結構悩んだんですよ? 去年はちょっと頑張りすぎたなぁって。
ちょっと期待値上げすぎちゃったなぁって。」
Cさん「そこを毎年毎年乗り越えて行くのが男の甲斐性だと思うんだけどね。」
中の人「いやこの現場でそんなの求められてもちょっと困ります・・・。」
Bさん「うん。知ってた。」
Cさん「もちろん分かってるけど。」
Aさん「(酷い言われようだ!!!)」
Pのくせに立場が低い。
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