【揺花草子。】<その1140:お醤油とかお味噌を借りに行く。>
【揺花草子。】<その1140:お醤油とかお味噌を借りに行く。>
Bさん「最近ちょっとずつ春めいて来てるよね。」
Aさん「うん、そうだね。
朝もそんなに寒くならなくなったし、天気のいい日も多いしね。」
Cさん「それは阿部さんが四六時中室内にいるから季節の変化に鈍感なだけでしょ?」
Aさん「違いますよなんてコト言ってくれてんですかこの人!!
そこそこ外出しますよ!!」
Bさん「深夜に部屋着でコンビニに買い物に行くのを外出とは言わないよ?」
Aさん「だから違う!!!
第一部屋着でなんか出歩かないよ!!」
Bさん「あ、そうなの? 阿部さんそう言うタイプ?」
Aさん「え、なにそう言うタイプって・・・」
Cさん「部屋着で出歩くことを是とするか非とするかってことよ。」
Aさん「あぁ〜・・・
そう言う観点だったらちょっと部屋着で出歩くことは非とするタイプだねぇ。」
Bさん「もう一切ダメ?
例えば郵便屋さんとか宅配便の人が来たら部屋着では受取に出れないタイプ?」
Aさん「いや・・・さすがにそこまでではないけど。
第一玄関先はまだギリギリ敷地内じゃん?
部屋着で出歩くには該当しませんよ。」
Cさん「阿部さんのアパートには集合ポストってあるわよね?
そこまでは?」
Aさん「あー・・・うーん、そこはまだギリギリ建物の敷地内なので。」
Bさん「じゃあアパートすぐ近くのゴミ集積所。」
Aさん「そこも同じかな。ギリギリアリ。時間帯にもよるけどね。」
Bさん「そこらへんになって来るとちょっとぼくらと差がついて来るね。」
Aさん「え、そうなの?
ゴミ捨てに行くのにわざわざ着替えるの?」
Bさん「いや着替えるってほどでもないけどさ。
部屋着のままでゴミ捨てに行くのはもうけっこう抵抗があるカンジ。
だから朝出がけに捨てるとかしちゃうもん。」
Cさん「でもだいたい阿部さんのプライベートスペース感覚が分かったわ。
概ね自分のアパートとその周辺付属スペースならオッケーってコトね。」
Aさん「ま、そうなりますね。」
Bさん「と言うことは、ですよ。」
Aさん「うん。」
Bさん「同じアパートに知り合いがいれば
部屋着で行けるってことだね?」
Aさん「そこはもう他人のプライベートスペースだろ!!?」
部屋着で買い物とかもう論外。
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