【揺花草子。】<その1131:遠まわりする雛。>
【揺花草子。】<その1131:遠まわりする雛。>
Bさん「今日は両さんの誕生日なわけですけど。」
Aさん「あぁ・・・こち亀のね・・・。」
Bさん「それはそれとして、今日は桃の節句です。」
Aさん「あぁ、うん、そうですねぇ。」
Cさん「女の子の日よね。」
Aさん「言い方!!!!! 言い方気を付けて下さい!!!!!」
Bさん「『灯りをつけましょボンボヤージュ〜
お花をあげましょモナムール〜〜〜』
だよね。」
Aさん「なにその唄・・・。」
Bさん「いやホラぼくフランス人だし。
フランス成分も少し混ぜて行こうかと。」
Aさん「なんで日本の風習にフランス成分を混ぜる必要があるんですかね・・・。」
Bさん「そんなわけで今日はひな祭りです。
女の子が主役の日ですね。」
Aさん「そうですね。」
Cさん「端午の節句が祝日なのに対して桃の節句が祝日でないのは
男女平等の観点からふさわしくないと思うんだけど
この点は一体どう言うことなのかしら?」
Aさん「えっ・・・い、いや・・・
その辺はちょっとぼくに言われても困るんですけど・・・。
それに『こどもの日』であって厳密には『男の子の日』ではないわけでね?
男の子も女の子も平等に祝われる日って言う建前で・・・。」
Cさん「それはちょっと納得できる回答じゃないわね。」
Bさん「建前はそうだとしても実際には決してそうとは言えないじゃん。」
Aさん「いやぼくを責めないで下さいよ! 別にぼくが決めたわけじゃないんですから!!」
Bさん「違う違う。
そう言う阿部さんの受け身な姿勢をこそぼくらは批判しているの。」
Aさん「え・・・? どう言うこと?
なんでそんな名指しで非難されてるのぼく?」
Cさん「例え政府が
『今日は祝日じゃありません、女の子も男の子もまとめて5月5日に
祝うことにすれば別に良いでしょう』
みたいなことを言ったとしても、このひな祭りと言う日を相応に気にかけ
女の子に優しくして欲しいと全女の子代表として私は訴えるのよ。」
Bさん「(女の子?)」
Aさん「(女の子?)」
Cさん「ホラそこ『このオバちゃんなに言ってんの』みたいなカオしない。
そう言うところが既に阿部さんのダメなところよ。
阿部さん、あなたがモテない理由を教えてあげましょうか?」
Aさん「マグバレッジ艦長みたいなこと言わないで下さいよ!!
なんですかもう今日散々だな!!
つまりどう言うことですか!」
Bさん「おいしい雛あられが食べたいです。」
Aさん「買って来いってか!!?」
でも白酒はダメです。
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