表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年2月
56/365

【揺花草子。】<その1125:色合いも良く似ている。>

 【揺花草子。】<その1125:色合いも良く似ている。>


 Bさん「ぼくもママンもバスメンなんです。」

 Aさん「あぁ・・・そうなんですか・・・。」

 Cさん「フランス生まれ、市バス育ちみたいな。」

 Aさん「市バス育ちってなんですか。

     て言うかブリジットはともかくカトリーヌさんは別に

     この街で育ったわけじゃないでしょ。」

 Cさん「阿部さん解ってないわねぇ。

     女は毎日昨日までの弱い自分を殺して生きているのよ。

     毎日が誕生日なの。毎日が新しい私なの。」

 Aさん「イヤッ!! それたまにブリジットも言ってますけど!!」

 Bさん「まあ要するに普段使いの交通機関はバスですってこと。

     阿部さんは地下鉄派だよね?」

 Aさん「地下鉄派って・・・別に派閥なわけじゃないけど、

     まぁここに来るのには地下鉄で通ってるねぇ。」

 Cさん「私たちは普段あんまり地下鉄を使う機会がないのよね。

     だからたまに地下鉄に乗ると思わぬ驚きがあるの。」

 Aさん「そうなんですか?」

 Cさん「そうよー。ここ数年に限ってもホームドアが設置されたり

     券売機がやけにグロッシーな感じになったり改札機がリプレースされたり。」

 Aさん「あぁ・・・毎日使ってると確かにあんまり気にならないですけど、

     たまにしか乗らない人には急激な変化に見えるかもですね・・・。」

 Cさん「阿部さんだって毎日は乗らないでしょ?

     基本1ヶ月のうち29日は家から出ない人でしょ?

     自宅を警備するお仕事が忙しいものね?」

 Aさん「違いますよ!! じゃあこの収録はなんなんですか!!」

 Bさん「ま、とにかく、たまに地下鉄に乗るとちょっと驚くコトもあるってこと。

     ほら、ぼくらの街の地下鉄はもう間もなく新しい路線が増えるじゃん?」

 Aさん「うん、そうだねぇ。

     まぁ間もなくって言ってもまだ10ヶ月ぐらい先だけどね。」

 Bさん「東京みたいにたくさんの路線がある地下鉄だとさ、駅で利用者の混乱を防ぐために

     路線ごとに色がついてるじゃない?」

 Aさん「ああ、うん、そうだねぇ。

     銀座線がオレンジで丸ノ内線が赤で日比谷線がグレーで・・・

     みたいなのだよね?」

 Bさん「そうそう。

     翻ってぼくらの街では、今までは南北線1路線しかなかったから、

     そう言うラインカラーってなかったんだよね。

     その代わり北行き・南行きで色が分かれてた。」

 Aさん「そうだね。

     北行きが青で南行きが赤だったよね。」

 Cさん「でもついにその方針も変わることになったみたい。

     東西線運行開始に先立って、南北線にも駅ナンバリングが導入されてるわよね。」

 Aさん「うん、そうですね。いろんな駅でプレート交換の工事進めてますもんね。」

 Bさん「そんなわけで、ぼくらの街の地下鉄は、

     南北線のラインカラーが緑、

     東西線のラインカラーが水色、と言うことになるそうです。」

 Aさん「ふむふむ。」


 Bさん「東京メトロの南北線・東西線と

     完全にかぶってます。」

 Aさん「それは別に良くない!?」

 Cさん「東京メトロの東西線に乗ろうとして

     市地下鉄の東西線に乗り間違えるかも知れないわよ?」

 Aさん「数100Kmレベルの間違い!!!!!」


 厳密にはメトロの南北線はエメラルドグリーンです。


----------

「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/02/25.html


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ