【揺花草子。】<その1421:アーリーアダプター。>
【揺花草子。】<その1421:アーリーアダプター。>
Bさん「東西線開業したじゃないですか。」
Aさん「開業しましたねぇ。」
Bさん「乗った?」
Aさん「乗ってない。
ブリジットは?」
Bさん「乗ってない。」
Aさん「・・・このやり取り少し前にもしたよね・・・?」
Bさん「うん。話数的には3日前だね。
あの時はまだ東西線営業開始前に収録だったけど、
今日のこのお話を収録してるタイミングではすでに開業しています。」
Aさん「うん、まあ、そうだね。
毎年恒例のイルミネーションイベントと同時スタートで
だいぶ盛り上がったようだよね。」
Bさん「うん、そうみたいだね。
開業したにもかかわらず阿部さんはまだ乗ってないんだ?」
Aさん「だって街の東とか西のほうに用事ないもの・・・。」
Bさん「なんで? 例の動物園とか水族館とか行けばいいじゃん。」
Aさん「動物園はともかく水族館は地下鉄駅からかなり遠いよ?
歩いていくのは相当難儀だよ?
JRのほうが全然近いよ?」
Bさん「今度一緒に行こうよ。」
Aさん「えっ!////
え・・・うん、じゃあ、はい・・・////」
Bさん「ぼくは水族館に行くから阿部さんは動物園ね。」
Aさん「まさかの別行動!!?
方向も真逆だしそれはもう一緒に行くって話じゃないよね!!?」
Bさん「ま、とにかく、地下鉄東西線が開業しましたって話。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「でもぼく的には、それと同時に市バスでもICカード乗車券が使えるようになったのが
大きな変化です。」
Aさん「あぁー、うん、そうだねぇ。ようやくだよねぇ。」
Bさん「別に市交通局独自のICカードにしないで普通に suica とかに
してくれればいいのに・・・と言う思いはいまだに消えないけれども、
それはそれとして今まで磁気式プリペイドカードに頼っていたスタイルが
タッチ&ゴーでパパッと抜けられるメリットは大きい。」
Aさん「そうだねぇ。」
Bさん「今までの磁気カードはさ、カードリーダーに通してからカードが返却されるまで
ほんのちょっと待たされる時間があったんだけど、
ICカードはもうほとんどカードをリーダーにかざした瞬間に精算されるから、
入口・出口付近で要する時間が体感的にかなり短くなった気がする。」
Aさん「おぉー。それは素晴らしい。確かな導入効果があったってことだね。」
Bさん「ただ、ですよ。」
Aさん「え?」
Bさん「ぼくはバスでもICカードが使えるようになった初日から磁気カードをやめて
ICカードに切り替えたけれども、見た感じ同乗客の皆さんの大部分は
まだまだ磁気カードや現金で乗ってるんだよね。
ICカード派はぜんぜん少数派ってカンジ。」
Aさん「ほう・・・そうなんだ?」
Bさん「だからいつも
『ICカードですけど。
リテラシー高い層ですけど。(ドヤァ)』
みたいな顔をしながら乗降車してるよ。」
Aさん「随分安っぽい虚栄心だな。」
別にぜんぜん誇らしいことじゃない。
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