【揺花草子。】<その1416:寒いですし。>
【揺花草子。】<その1416:寒いですし。>
Bさん「ミステリはいつの時代も相応に読者ニーズがありますよね。」
Aさん「えっ・・・なに?」
Bさん「ミステリの生みの親と言われているのはご存じエドガー・アラン・ポーだけれども、
ジャンルとして確立しミステリ作家として名を馳せたのはご存じ
『シャーロック・ホームズ』シリーズを著したアーサー・コナン・ドイルです。」
Aさん「あぁ・・・ミステリ小説ね・・・?」
Bさん「次いでアガサ・クリスティなんかが『名探偵ポワロ』シリーズで
推理小説分野を席巻したね。」
Aさん「その辺の『古典』はあんまりちゃんと読んでないけどね・・・。」
Bさん「俗に推理小説は作者と読者の知恵比べなんて言われたりします。
読者のミスリードを巧みに導き、どんでん返しを用意することで
読者が思いもよらなかった結末を導く。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「そこには『十戒』とか『二十則』なんて呼ばれる、
ミステリ小説の『作法』とでも言うべきものもあったりして。」
Aさん「うん、あるね。
ぶっちゃけそれ『氷菓』知識だよね?」
Bさん「ともかくそう言う高度に類型化されたミステリと言うジャンル。
優れたミステリは人々を惹きつけ、次回作への期待を大いに煽りますね。」
Aさん「そうですね。」
Bさん「そう言うものに私はなりたい。」
Aさん「えぇー・・・なんでそこだけ賢治突っ込んで来るの・・・。
と言うか、なに、探偵になりたいの?」
Bさん「や、と言うか、【揺花草子。】も探偵ものにシフトしてみたらどうかなって。」
Aさん「さらっとすごい無茶を言うねきみ。
ぼくらがなに、事件を解き明かすわけ?」
Bさん「いや、阿部さんはいつも犯人役だよ。」
Aさん「酷いな!!! ネタバレもあったもんじゃないよ!!!」
Bさん「ま、それは冗談としても、我々の身の回りで起こった事件、
いや事件と言うには大掛かりかも知れないちょっとした不思議な出来事の
謎を解いていくの。
そしてそれら小さな謎がいつしか大きなうねりとなり、
ぼくらは巨大な陰謀の渦に巻き込まれていくんだ。」
Aさん「いやそれだけ聞くと意外に壮大だけど・・・。」
Bさん「でもさ、探偵と言えば捜査じゃない。
現場に出向いて状況を見極め、そこで何が起こったかを考える。」
Aさん「そうだね。」
Bさん「それは面倒。」
Aさん「そこを面倒がるのかよ!!!
捜査は足で稼ぐもんだよ!! そこをサボっちゃだめだよ!!」
Bさん「そんなぼくでもぴったりのジャンルがあるんだよ?」
Aさん「えっ・・・ジャンルって何・・・?」
Bさん「世の中には『安楽椅子探偵』って言う
ジャンルがあってね・・・」
Aさん「それはもっと前向きな意味で使うべきだよ!!?」
『引きこもり探偵少女ブリジット』シリーズ来春刊行!
----------
「Meister's Brief」から自動転送
http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/12/13.html




