【揺花草子。】<その1390:転写。>
【揺花草子。】<その1390:転写。>
Bさん「ヘボン式ローマ字って知ってる?」
Aさん「あー、うん、名前はね。」
Bさん「日本語をアルファベットで表記するときに使われるローマ字。
明治期に体系的に整理されてから、いろんな亜種と言うか
パターンが存在しているらしいです。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「我々にとってはキーボードで文字を打つ時のローマ字変換でもお世話になってるよね。」
Aさん「そうだね、確かに。」
Bさん「そのいろんなパターン、『訓令式』とか『99式』とか、
ご存じ ISO が定めた規格とか、いろいろあるわけです。
ざっくりと違いを言うと、例えば『ち』を『ti』と表わすのが訓令式、
『chi』と表わすのがヘボン式。」
Aさん「ふむふむ。
『ふ』を『hu』と綴るか『fu』と綴るかなんてのも違うところだよね。」
Bさん「そうそう。
あとは『ぃ』を『li』と綴るか『xi』と綴るかとかね。」
Aさん「それは日本語変換の話だろ。MS-IME とことえりの違いだろ。」
Bさん「とにかく、そんなヘボン式ローマ字。
これは幕末から明治時代に日本で活躍した宣教師・医師であるアメリカ人
ジェームス・カーティス・ヘボン氏が編み出したものだそうです。」
Aさん「ふむふむなるほど。」
Bさん「で、このヘボン氏、アルファベットでの綴りは『Hepburn』です。
ご存じ銀幕の妖精・オードリー=ヘプバーンと同じ姓なわけですよ。
同じ姓だけど、慣例的に読みが異なるわけ。
読みが異なるけど、同じ姓と言ってもいいかな。」
Aさん「ほほう・・・そうなんだ?」
Bさん「つまりはオードリー=ヘボンでも
通じると言っていいことになる。」
Aさん「なんか違和感すごいなそれ!?」
カタカナイングリッシュ的な。
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