【揺花草子。】<その1385:約束を交わす。>
【揺花草子。】<その1385:約束を交わす。>
Bさん「もうすぐバレンタインじゃん。」
Aさん「いやまだ11月ですよ? クリスマスもお正月もまだですよ?
なんなのきみは1クール分ぐらい未来を生きてるの?」
Bさん「宇宙的スケールで言えば3か月なんてあっという間ですよ。」
Aさん「なんで宇宙的スケールで言うんだよ。
人間的スケールに乗っかって生きてるんだよこっちは。」
Bさん「いやまあ実際の話、イベント中心に回していくスタイルって言うのは
いろいろ楽なんですよ。
とりあえずネタに困ることはないし。」
Aさん「ぶっちゃけるなぁ。」
Bさん「こう言うイベント中心にモノを進めて行くことを
『イベントドリブン』って言うんだよね。」
Aさん「言わないよ!?
いや確かにイベント指向のスタイルのことをイベントドリブンとは言うけど
こう言う場面では使わないよ!!?」
Bさん「とにかく、バレンタインですよ。
一般的には、好きな人にチョコをあげる日じゃないですか。」
Aさん「まあ、そうですねぇ。
最近はそんなシンプルなやり取りでもないけどね。」
Bさん「好きじゃない人にチョコをあげる人の身にもなってほしい。」
Aさん「なにそれ暗に批判してる!!???
軽く傷つくんだけど!!?」
Bさん「ま、ともかく、バレンタイン。
しかし2月にはバレンタインの前にもうひとつ大きな季節のイベントがございます。」
Aさん「あぁ・・・節分のこと?」
Bさん「そうそう。
豆でもって人の暮らしに仇なす鬼共を駆逐するイベントですね。」
Aさん「いやそんなおっかない言い方しないでくれよ。もう少し穏当だよ。」
Bさん「2月は日数が少ないくせに前半にイベントが2つも詰まってて大変だと思うんです。」
Aさん「大変・・・かなぁ。まあ大変に思う人たちもいるかもだねぇ。」
Bさん「でさ、ぼく考えたんだよね。」
Aさん「え、なにを?」
Bさん「ナッツ入りのチョコってあるじゃん。
これを節分で撒けば2月のノルマ同時達成できるんじゃない?」
Aさん「ノルマって言うなよ。
だいいちそれは鬼役の人が想い人である前提だろ。」
Bさん「そこはカップル同士うまいこと頑張ってもらえばいいわけで。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「そんなわけで、ぼくが考えた節分。」
Aさん「えぇ・・・?」
Bさん「『鬼はー外! 福はー内!!』」
Aさん「それでナッツ入りのチョコを撒くってこと?」
Bさん「『バカっ・・・来るの早いよ・・・。
14日にもう一度来てよ・・・。』」
Aさん「なにそのちょっとキュンと来る節分!!???」
来年の企画案。
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