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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年11月
313/365

【揺花草子。】<その1382:心に留め置く。>

 【揺花草子。】<その1382:心に留め置く。>


 Bさん「阿部さん占いって信じる方?」

 Aさん「あー・・・うーん。

     信じない方。」

 Bさん「からの〜〜〜?」

 Aさん「からのってなんだよ!!」

 Bさん「そうとは言え、実はいいことは信じるとかそんな感じでしょ?」

 Aさん「おっ・・・まあ確かに、いいことを言われて悪い気はしないけどね・・・。」

 Bさん「さすが阿部さん。絵に描いたような小市民。」

 Aさん「随分な言いようだな!!

     誹謗中傷に過ぎない!?」

 Bさん「でもね、ホントはそれって逆なんだって。」

 Aさん「逆って・・・どう言うこと?」

 Bさん「あのね、占いで悪いことを言われたとするじゃん?

     でもそれはね、この先歩いて行く道の先にある落とし穴を

     事前に知ることができるって言う風にも言えるんだって。

     だから、悪いことほど、ちゃんと覚えといて、気に留めておくべきなんだって。」

 Aさん「へえ・・・なるほど、そう言う考え方もあるね・・・。」

 Bさん「備えあれば憂ちゃんなしってね。」

 Aさん「憂ちゃんはちゃんといるよ。

     今日も甲斐甲斐しくダメな姉のお世話をしてくれてるよ。」

 Bさん「そんなわけで、阿部さんに占いをしてあげる。」

 Aさん「占い・・・きみできるの?」


 Bさん「任せて!

     悪いことを言うことにかけては

     右に出る者はいないよ!」

 Aさん「それただの口悪いやつだろ!!」


 辛辣だと言って欲しい。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/11/09.html


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