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【揺花草子。】＜その1379：つなぎとめる。＞

　Ｂさん「イギリスの話をします。」

　Ａさん「イギリス・・・。」

　Ｂさん「私イギリス生まれデース！」

　Ａさん「んっ！！？　その雑な物真似はカレンか金剛さんかどっちなのかな！？」

　Ｂさん「まあ実はどっちも関係ない。」

　Ａさん「関係ないのかよ！」

　Ｂさん「あのね、イギリスの人にとってはさ、幽霊ってすごい身近なんだって。」

　Ａさん「えっ・・・そうなの？」

　Ｂさん「いや、身近って言うと少し違うかも。

　　　　　例えばさ、日本で家を買うとして、そこに幽霊が出ますって言ったら

　　　　　絶対買わないでしょ？」

　Ａさん「買わないね。」

　Ｂさん「でもイギリスでは幽霊物件って超人気らしい。

　　　　　『俺の家には幽霊が出るんだぜ！』『マジでかうらやましい！！』

　　　　　みたいなノリなんだって。」

　Ａさん「ほ・ほんとなの？　盛ってない？」

　Ｂさん「いや確かにぼくも又聞きだからどこまでホントかは判らないけどさ。

　　　　　でも実際、幽霊屋敷が高く取引されたりとかはあるらしいんだよ。」

　Ａさん「へえー・・・ところ変わればって感じだねー・・・。」

　Ｂさん「でも僕的には、家に幽霊が出るって言うのはちょっとうらやましい。」

　Ａさん「うらやましいの！？　なんで！？」

　Ｂさん「だって幽霊がいてくれれば

　　　　　不在にしてても宅配の荷物とか受け取ってもらえるじゃん。」

　Ａさん「幽霊をお手伝いさん代わりに使うなよ！！」

　確かに便利ですけど。

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