【揺花草子。】<その1375:眼福。>
【揺花草子。】<その1375:眼福。>
Bさん「もういつの間にか11月ですね。」
Aさん「そうですね。
早いものだね・・・。」
Bさん「もうすぐクリスマスじゃないですか。」
Aさん「早っ!!! 驚くべき気の早さ!!!!!
この前ハロウィン終わったばっかりなのに!!
大手ショッピングモール並みの切り替えの早さだな!!!」
Bさん「ぼくらもイベントで回していこうと思って。」
Aさん「なにその方針・・・。」
Bさん「ともかく、クリスマスも近くなると、そろそろ阿部さんも今年のクリスマスを
どう恋人と過ごそうかプランを練り始めなきゃいけない時期じゃない?」
Aさん「・・・えっ・・・。」
Bさん「阿部さんに理解不能な言葉をしゃべってみた。」
Aさん「理解不能とか酷いな!!!!
確かにあまりに唐突で驚いたけど・・・!」
Bさん「こうやって思いもよらないことが人生では起こりがちじゃないですか。」
Aさん「ぼくがクリスマスの恋人との過ごしかたを考えるのが
そんなに思いもよらないことですか・・・。」
Bさん「そりゃあ思いもよらないことだよ。
来年から十二支に猫を加えます。ってぐらい思いもよらないことだよ。」
Aさん「そんな規模なの!!? そんなにあり得ない話なんだ!!!」
Bさん「要するに数千年に渡って続く慣わしを切り崩すレベルだと言うことだよ。」
Aさん「うそだろ・・・。もう少しありふれた幸せだと思ってたよ・・・。」
Bさん「ははは。まさか。思い上がりも甚だしい。
弁えて欲しい。」
Aさん「酷いなきみ!! どんだけぼくを貶めるんだよ!!!」
Bさん「ま、そんなわけで、今年も早々にクリスマスを諦めた阿部さんなわけですけど。」
Aさん「そんなこと一言も言った覚えはないけど・・・。
まあもちろん勝算はこれっぽっちもないわけだけど・・・。」
Bさん「まあでも、阿部さんにとってはそんなに影響はないよね。」
Aさん「えっ・・・そうですかね・・・?」
Bさん「だって阿部さんにとってクリスマスは
サンタさんのコスプレをしたギャルを見て
ニヤニヤする日でしょ?」
Aさん「酷い過ごし方だなそれ!!!!!」
少しはいいことあるといいですね。
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