【揺花草子。】<その1360:フラグをへし折るスタイル。>
【揺花草子。】<その1360:フラグをへし折るスタイル。>
Bさん「恋っていいよね。」
Aさん「えっ!?
な・なに急に!?」
Bさん「急にってことないでしょ。
唐突に始まるのはぼくらのいつも通りのやり方じゃんか・・・。」
Aさん「い・いやそうだけど、話題が話題だけにちょっと驚いて・・・」
Bさん「えっなにそれはぼくまで色恋には無縁なキャラだと思ってるってこと?」
Aさん「までってどう言うことだよ!
ぼくが色恋に無縁な前提かよ!」
Bさん「無縁じゃないと思っていることに驚きを禁じ得ないんだけど・・・。」
Aさん「酷い!! なんてこと言ってくれるのさきみ!!
ぼくだってこれまでのそこそこ長い人生の中で
そこそこの恋をして来てるよ!!」
Bさん「画面の中の恋を除外するのを忘れてるよ?」
Aさん「忘れてない!!!////
と・とにかく突然恋の話題とかって・・・」
Bさん「ぼくだって10代半ばのイケイケギャルですよ。
恋に恋するお年頃ですよ。」
Aさん「恋に恋するお年頃がイケイケギャルとか言っちゃうんだ・・・。」
Bさん「ともあれ、恋ってステキじゃん。
なんというか生きる日々がキラキラ輝くと言うかさ。
小さな幸せがとてもうれしく感じるし、
ささやかなささくれはこの世の終わりかと言うほどに重く感じたりもする。
恋をしてる時ほど感情の振れ幅が大きい時ってのはなかなかないと思うよ。」
Aさん「あー・・・まあ、そうかも知れないけど・・・。」
Bさん「と、まるで知った風な口を利く阿部さんね。」
Aさん「とことん酷いな!!!」
Bさん「まあ言っても恋ってのは相手がいないとできないものですから。」
Aさん「まあ、それはそうだ。」
Bさん「そしてお互いがお互いの気持ちを重ね合うことで、
ふたりは晴れて恋人同士となるわけです。」
Aさん「お・おう・・・////」
Bさん「恋人同士っていいよね。憧れちゃうよ。
あの晴れた空も輝く日々もわたしたちの宝物って感じだよね。」
Aさん「そしてなにかはるかな明日を見つめたままでいつまでも寄り添えるやつかそれ。」
Bさん「そうそう。瞳閉じればきみの歌うメロディ聴こえてくる感じ。」
Aさん「話ずれてきてないか・・・?」
Bさん「おっと、そうだった。
とにかく恋人同士ってステキだってこと。
ぼくも浜辺とかで『アハハ〜待てよぉ〜』『ウフフ〜捕まえてごらんなさ〜い』
ってやりたい。」
Aさん「えっ・・・それやりたいんだ・・・。
意外とベタだね・・・。」
Bさん「・・・って、思ったんだけどさ。」
Aさん「え?」
Bさん「10月だし海風冷たいし
そもそもぼくインドア派だし
いろいろ敷居高い。」
Aさん「どうしようもないなきみ。」
夏は夏で陽射しが強いからイヤと言う。
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