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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年10月
278/365

【揺花草子。】<その1347:流してるのか?>

 【揺花草子。】<その1347:流してるのか?>


 Bさん「最近急に寒いじゃないですか。」

 Aさん「最近急に寒いですねぇ。」

 Bさん「世の中は衣替えを迎えましたよ。

     街行くお姉さんたちも1枚羽織った姿が多く見受けられるようになりました。

     阿部さんは残念だね。」

 Aさん「うん、ちょっと意味が解らない。」

 Bさん「それでも昼間は陽が射すと結構暑かったりもするんだよね。

     そのアンバランス加減が実に小癪です。」

 Aさん「うん、小癪だねぇ。」

 Bさん「良くさ、『持病の癪が・・・』って言うじゃん?」

 Aさん「あぁ、うん、言うねぇ。

     昔から言い訳でよく使われるやつね。」

 Bさん「『癪に障る』って言い方もあるじゃん?」

 Aさん「あるある。」

 Bさん「『癪に障る』って言うのは、つまり『癪』に対して悪影響がある、って意味じゃん。」

 Aさん「そうですね。『○○に障る』って言い方するよね。」

 Bさん「つまり、持病として癪を持たない人にとっては『癪に障る』と言う言い方は

     不合理だと言うことになりますよね。

     障る癪そのものがないんだから。」

 Aさん「おっ・・・いや・・・うーん・・・。」

 Bさん「そもそもこの『癪』って言うのは、近代以前、

     原因不明の胸やお腹の痛み全般を指して言ってたんだって。

     まあかの家康も晩年は胃癌だったらしいけど、当時は持病の癪によると

     考えられていたとか。」

 Aさん「なるほど・・・。」

 Bさん「まあつまり原因不明の痛みってのがよっぽどなくなった昨今においては、

     『癪に障る』と言うのもやや不整合だと言えると思うの。」

 Aさん「うーん・・・そうだろうか。」


 Bさん「だと言うのに阿部さんのこの

     癪に障るっぷりと言ったら何だろうね?」

 Aさん「あれなにぼく怒られてるの!!???」


 もう少し真面目なリアクションを取ってほしい。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/10/05.html


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