【揺花草子。】<その1341:人類の限界を超える。>
【揺花草子。】<その1341:人類の限界を超える。>
Bさん「今日も天文学シリーズね。」
Aさん「シリーズだったのか?」
Bさん「流れ星に願いを3回言うと叶って言うじゃないですか。」
Aさん「言うねぇ。」
Bさん「実質的に無理じゃない?」
Aさん「イヤッ・・・!!!
元も子もないことを・・・!!!!!」
Bさん「普通の流れ星が光ってから消えるまでの時間って、
1秒かそこら程度の時間なんだって。
その間に願いごとを3回言うんだよ?
かなりの難物だよね。」
Aさん「となると・・・単純に3で割れば 0.33333… 秒か。
もうフレーズは言いにくいよね。
単語でバシッと言うぐらいじゃないと・・・」
Bさん「いや、実質的にはもっと短い。
人間が視覚刺激を受けてから反応できるのには
180〜200msec 掛かるんだって。
話を簡単にするために 0.2 秒掛かるとして、1.0 秒から 0.2 秒引いた
0.8 秒が、願いを唱えるために残された時間と言うことになる。
3 で割れば 0.266666… 秒だね。」
Aさん「おぉ・・・さっきよりさらに厳しい数字に・・・」
Bさん「でもさ、3回唱えるのを1回で済ませられるとしたらどう?」
Aさん「えっ・・・どう言うこと?」
Bさん「例えば ProTools とか Cubase とか GarageBand とかの DAW ソフトで
自分の願いごとを唱える声をレコーディングする。
もうある程度長くても波形編集で再生時間を 0.8 秒に縮めちゃえばいい。
そしてそうやって作ったオーディオトラックを3つに複製して、
あとは流れ星に合わせて再生するだけ。
そうすれば同時に3回願いごとを唱えられるよ!」
Aさん「すごい汚い!! ずるすぎるやり方だ!!!」
Bさん「そうかな? テクノロジーの成長を下敷きにした正当な手段だと思うけど?」
Aさん「そ・そうだろうか・・・?」
Bさん「さらに音声再生も人力に頼らず、
高感度カメラを利用して流れ星の発光をトリガーにオーディオを自動再生するように
連動させることだって可能だと思うんだ。
発光を捉えるのに数 10msec 程度のオーダーで処理時間は掛かるかもだけど、
人間よりは確実に早く反応できるだろうしね!」
Aさん「えっ・・・そ・それは・・・!」
Bさん「名付けて『全自動星に願いかけマシン』!」
Aさん「そんなの作る努力があればだいたいの願いごとは
自力でなんとかなるんじゃないかな!!?」
発光検知とカメラ・オーディオの連動がキモですな。
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