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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年9月
246/365

【揺花草子。】<その1315:流行ってますし。>

 【揺花草子。】<その1315:流行ってますし。>


 Bさん「今日は9月3日ですよ。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「ドラえもんのロールアウトまであと97年。」

 Aさん「ロールアウトって言うなよ。」

 Bさん「でもさ、ぶっちゃけ、ドラえもんは汎用機じゃん。」

 Aさん「あぁ・・・いや、ドラえもんはあの汎用ネコ型ロボットの1体の固有名詞じゃない?」

 Bさん「そうなのかな? ネコ型ロボットのシリーズ名なんじゃないの?

     『吹雪型駆逐艦』とか『陽炎型駆逐艦』みたいなものなんじゃないのかな。」

 Aさん「えー・・・どうなんだろう。その辺は曖昧かも知れないね。」

 Bさん「とにかく、のび太たちの時代でドラえもんと呼ばれるネコ型ロボットと

     同型の汎用ロボットが22世紀にはたくさん生産されているわけですよね。」

 Aさん「うん、そうみたいですね。」

 Bさん「そしてその汎用機が全て四次元ポケットを搭載している。」

 Aさん「お・おう・・・」

 Bさん「四次元ポケットはさ、すごくざっくり言えば

     『サイズを無視して無制限にアイテムを入れておける格納スペース』じゃん。」

 Aさん「まあ・・・そう言う描写ではあるねぇ。」

 Bさん「複数のドラえもん型ネコ型ロボットがそれぞれ持ってる四次元ポケットは、

     各々別の四次元空間に繋がってるのかな?」

 Aさん「えっ・・・どう言うこと?」

 Bさん「だから、四次元ポケットと言うのが単に広大な四次元空間に

     アクセスするためのインターフェイスに過ぎなくて、

     その先は全ドラえもん型ネコ型ロボットのユーザーで共有されている空間なのか、

     あるいは四次元ポケットとプライベートな四次元空間が紐づけられているのか、

     と言う疑問。」

 Aさん「あー・・・うーん・・・。

     そこまで考えたことないけど、たぶん後者なんじゃないのかなぁ・・・。

     だって、もし全ての四次元空間を共有してるんだとすれば

     他のユーザーがしまった秘密道具を別な人が使えちゃうことになっちゃうもん。」

 Bさん「なるほど。

     と言うことは秘密道具も個々のドラえもん型ネコ型ロボットのオプションとして

     それぞれのユーザーの所有物と言うわけだね。」

 Aさん「そう考えるのが妥当なんじゃない?」

 Bさん「想像だけど、四次元空間と言う大きな場所に、

     それぞれのユーザーが使える領域として間仕切りがされていると言うか、

     アクセス権のようなものがあるんではないかと思う。

     他の人の四次元空間には入り込めないみたいな。」

 Aさん「ふむふむ。それは、ありうる話だね。」


 Bさん「いわゆるプライベートクラウドってやつだよね。」

 Aさん「クラウドってそう言うことなのか?」


 解るような解らないような。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/09/03.html


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