【揺花草子。】<その1295:文鎮化。>
【揺花草子。】<その1295:文鎮化。>
Bさん「ちょっと前にさ、某シアトル系コーヒー屋さんに行った時の話なんだけど。」
Aさん「あぁ・・・。」
Cさん「○○ー○ッ○○ね。」
Aさん「伏せすぎですよ。何が何だかわかりませんよ。
いやむしろそんだけ伏せられても判るネームバリューはさすがと言えますけども。」
Bさん「ソファの席が空いてなくてさ、仕方なく窓際のカウンター席に座ってたの。
そしたらぼくの隣に、ぼくと同じか少しお姉さんぐらいの年頃の
女の人が2人座ってて。」
Aさん「へえ。高校生か大学生ぐらい?」
Cさん「阿部さんのゾーンからは大きく外れるわよね。」
Aさん「なに言ってくれてるんです!!???
ちょっとやめて下さいよそう言うの!!」
Bさん「そんな2人組、手元のスマホも可愛いケースに入れててさ。
けっこうごてごてっとしたアクセとかもつけてて、
いかにも最近の若者ってカンジだったの。」
Aさん「いやきみも最近の若者だけどね・・・。
若者らしくない部分いっぱいだけど・・・。」
Bさん「その2人、どうやら最近新しくできたケーキ屋さんの話をしていた。
『○○ってお店できたじゃん? あそこのケーキ超美味しかった〜』」
Cさん「『うっそアタシも行きたかった〜! 呼んでよ〜!』」
Bさん「『あんたその日バイトだったじゃん〜!』」
Aさん「(あれなに急に茶番が始まったんだけど・・・)」
Cさん「『って言うかアタシ場所良く知らないんだよね。どの辺?』」
Bさん「『細い路地だけどすぐ分かるとこだよ? 行けばすぐ分かる』」
Cさん「『だからそこに行く道が分かんないんだって』」
Bさん「『**ってお店がある交差点あんじゃん?
あそこを曲がってって道なりに行ったとこだよ。』」
Cさん「『**ってどこだっけ?』」
Bさん「『え〜!? それも知らないの? ■■通りの●●を通り過ぎて、
そこからアーケードに入ったところにあるじゃん!』」
Cさん「『あ〜・・・イメージ湧かないわー。あんた説明上手くないよねー』」
Bさん「『うそ!? 今の説明で初めての人でもだいたい分かるって!』」
Aさん「(うーん・・・)」
Bさん「みたいな会話をね、その2人は繰り広げていたんです。」
Aさん「そ・そうなんだ。」
Bさん「そんな2人の会話を聞きながら、ぼくは思ったの。」
Aさん「え? なにを?」
Bさん「その手元のスマホの地図アプリで見ればいいじゃん。」
Aさん「ぐう正!!!!!」
使いこなせてない感。
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