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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年8月
226/365

【揺花草子。】<その1295:文鎮化。>

 【揺花草子。】<その1295:文鎮化。>


 Bさん「ちょっと前にさ、某シアトル系コーヒー屋さんに行った時の話なんだけど。」

 Aさん「あぁ・・・。」

 Cさん「○○ー○ッ○○ね。」

 Aさん「伏せすぎですよ。何が何だかわかりませんよ。

     いやむしろそんだけ伏せられても判るネームバリューはさすがと言えますけども。」

 Bさん「ソファの席が空いてなくてさ、仕方なく窓際のカウンター席に座ってたの。

     そしたらぼくの隣に、ぼくと同じか少しお姉さんぐらいの年頃の

     女の人が2人座ってて。」

 Aさん「へえ。高校生か大学生ぐらい?」

 Cさん「阿部さんのゾーンからは大きく外れるわよね。」

 Aさん「なに言ってくれてるんです!!???

     ちょっとやめて下さいよそう言うの!!」

 Bさん「そんな2人組、手元のスマホも可愛いケースに入れててさ。

     けっこうごてごてっとしたアクセとかもつけてて、

     いかにも最近の若者ってカンジだったの。」

 Aさん「いやきみも最近の若者だけどね・・・。

     若者らしくない部分いっぱいだけど・・・。」

 Bさん「その2人、どうやら最近新しくできたケーキ屋さんの話をしていた。

     『○○ってお店できたじゃん? あそこのケーキ超美味しかった〜』」

 Cさん「『うっそアタシも行きたかった〜! 呼んでよ〜!』」

 Bさん「『あんたその日バイトだったじゃん〜!』」

 Aさん「(あれなに急に茶番が始まったんだけど・・・)」

 Cさん「『って言うかアタシ場所良く知らないんだよね。どの辺?』」

 Bさん「『細い路地だけどすぐ分かるとこだよ? 行けばすぐ分かる』」

 Cさん「『だからそこに行く道が分かんないんだって』」

 Bさん「『**ってお店がある交差点あんじゃん?

      あそこを曲がってって道なりに行ったとこだよ。』」

 Cさん「『**ってどこだっけ?』」

 Bさん「『え〜!? それも知らないの? ■■通りの●●を通り過ぎて、

      そこからアーケードに入ったところにあるじゃん!』」

 Cさん「『あ〜・・・イメージ湧かないわー。あんた説明上手くないよねー』」

 Bさん「『うそ!? 今の説明で初めての人でもだいたい分かるって!』」

 Aさん「(うーん・・・)」

 Bさん「みたいな会話をね、その2人は繰り広げていたんです。」

 Aさん「そ・そうなんだ。」

 Bさん「そんな2人の会話を聞きながら、ぼくは思ったの。」

 Aさん「え? なにを?」


 Bさん「その手元のスマホの地図アプリで見ればいいじゃん。」

 Aさん「ぐう正!!!!!」


 使いこなせてない感。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/08/14.html


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