【揺花草子。】<その1281:本当は怖い夏休み。>
【揺花草子。】<その1281:本当は怖い夏休み。>
Bさん「昨日もお話しした学校の七不思議ですがね。」
Aさん「え、あぁ、うん。」
Bさん「実はぼくが小学生だった頃通ってた学校にも七不思議があってさ。」
Aさん「あぁ・・・どこにでもあるんだねそう言うの・・・。」
Cさん「阿部さんの子供の頃もあった?」
Aさん「ありましたよ。昨日言ったようなごくごく普通のやつが。」
Cさん「まあ正味なところ阿部さんが無事に卒業できたのが不思議よね。」
Aさん「なんてこと言うんですか!!!
子供の頃は悪目立ちしない良い子だったんですよ!!」
Bさん「そうかそうか、それは今はそうじゃないって言う自覚があるってことだね。」
Aさん「違う!!!」
Bさん「とにかく、ぼくが通ってた学校の七不思議。
これがちょっと変わっててさ。」
Aさん「変わってる?」
Bさん「あのね、ぼくが通ってた小学校の教頭先生の話なんだけど。」
Aさん「教頭先生・・・」
Bさん「なんか前にいたところでは校長先生をやってたらしいんだけど、
なぜかぼくらの学校では教頭を務めてた。」
Aさん「うーん・・・そう言うこともあるのか・・・?」
Cさん「保護者たちの間では前の学校で何かやらかしたんじゃないか・・・って
専らのウワサだったのよね。」
Aさん「えっ・・・そ・そんなことが?」
Bさん「もちろんホントのことかどうかは分からないんだけどさ。
でもその教頭先生、もうおじいちゃんで、白髪交じりの薄い髪で、
なんか無口で、恐いカンジだったの。
あんまり児童からも慕われてるカンジはなくてね・・・。」
Aさん「・・・。」
Bさん「そしてある年の夏休み明け、ついに事件は起こった。」
Aさん「えっ・・・!!!!!」
Bさん「薄毛白髪のおじいちゃんだった教頭先生が
黒髪フッサフッサの溌剌とした壮年男性に
まさかのキャラチェンジ!!」
Aさん「えっ!!」
Cさん「『夏休みの間に一体何が!?』と
児童も保護者も不思議に思ったのよ。」
Aさん「そう言う不思議!!???」
夏休みデビュー的な。
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