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【揺花草子。】＜その1268：遠くにありて思うもの。＞

　Ｂさん「本格的に暑くなって来たよね。」

　Ａさん「そうだね・・・ここ数日急に暑くなって来て・・・。」

　Ｃさん「体調崩しがちよね。」

　Ａさん「いやめっちゃ血色良いですけど。

　　　　　カトリーヌさんすっごい溌剌としてますけど。」

　Ｃさん「そこはホラ、なんだか熱っぽくて顔が紅潮してるのよ。」

　Ａさん「え、そうなんですか？」

　Ｃさん「なんかちょっと、熱っぽいっぽい・・・」

　Ａさん「夕立ちゃんか！！　改二か！！！」

　Ｂさん「別に今朝も調子悪そうでもなかったけどね・・・。」

　Ａさん「あ、そう言えば今日はぼくが現場入りした時にはもう2人来てましたね。

　　　　　一緒に来たんですか？」

　Ｂさん「そうなの。同じバスに乗って来たんだよ。」

　Ｃさん「普段のお仕事の時は私の方が家出るのが早いからね。

　　　　　めったに一緒のバスになることはないんだけど。

　　　　　なにせこっちは社会人の正当な権利であるところの

　　　　　有給休暇を行使する身分ですので。」

　Ａさん「誇らしげに言いますね・・・。」

　Ｃさん「休みと言えば、私の故郷のフランスとかでは

　　　　　バカンスって言うスタイルが一般的でね。

　　　　　夏の暑い時期には1ヶ月ぐらいドーンと休みを取って地中海沿岸とかに

　　　　　休暇に出たりするのよ。」

　Ａさん「あぁ・・・ええ、そうなんですよね。」

　Ｂさん「年間休日365日の阿部さんには別に羨ましくも感じないかもだけどね。」

　Ａさん「なに言ってんの！？　ちゃんと働いてますよ！！？」

　Ｃさん「とは言え、日本のビジネスマン社会では1ヶ月もドーンと

　　　　　お休みを取るのはちょっと無理があるわよね。」

　Ａさん「まあ・・・そうでしょうね。

　　　　　いいとこ年末年始と有休絡めて10日とかそんなところですよね・・・。」

　Ｂさん「阿部さんがそんな社会人事情に明るいなんて驚きだよ。」

　Ａさん「この程度で驚かれるの！？」

　Ｃさん「でも、実は私も今年はさすがに1ヶ月とはいかないまでも、

　　　　　かなり長いお休みを頂きました。」

　Ａさん「そ・そうなんですね、って言うかそりゃそうでしょうよ、

　　　　　こんなバリバリ平日の昼間に収録に参加してるんだから・・・」

　Ｃさん「その休みを利用して、収録に来てるってわけよ。

　　　　　感謝してもらいたいところだわ。」

　Ａさん「いやぁ・・・うーん・・・。」

　Ｂさん「中の人が長期オファーを出しちゃったがためにね・・・」

　Ａさん「あぁ・・・長期オファー出したんですね・・・。」

　Ｃさん「まあそのオファーがなければ

　　　　　フランスに帰省しようと思ってたんだけど。」

　Ａさん「帰省よりこの収録を選んだの！！？？？」

　Ｂさん「なにそれそんなの初耳なんだけど！！！」

　今年も帰りそびれました。

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