【揺花草子。】<その1264:Stairway to Heaven。>
【揺花草子。】<その1264:Stairway to Heaven。>
Bさん「この前さ、ぼくらの街上空を飛行船が飛んでたじゃない?」
Aさん「ああ、そうだったね。
何ヶ月か毎に飛来するよね。」
Bさん「全国いろいろ回ってるらしいね。
ぼくらのところに来る前には北海道とか青森とかを飛んでたらしい。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「雲もほとんどない快晴の青空にぷかぷか浮かぶ飛行船。
大変のどかな気分になります。
じゃあ私生徒会行くねってカンジです。」
Aさん「そののどかは違うのどかだよ。
世界一メガネが似合うメガネ美少女だよ。」
Bさん「ともかく、飛行船。
あれを見るとツェッペリンを思い起こす。」
Aさん「いや・・・うん、気持ちは解るけど・・・。」
Bさん「でもさ、阿部さん知ってる?
ヒンデンブルク号に代表されるツェッペリン飛行船はいわゆる『硬式飛行船』。
それに対してぼくらが見たああ言う飛行船は『軟式飛行船』です。
ざっくり言うとバルーンの部分が金属か革かって言う違いなわけだけど。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「だから、飛行船を見て、
『あ! ツェッペリンだ!』って言うのは明らかな誤りと言える。」
Aさん「まあ・・・そうなるね。」
Bさん「ちょうどお母さんがあらゆるゲーム機を総称して
『ファミコン』と呼ぶのと同じだね。」
Aさん「それは同じなのか?」
オートバイ全般を指して『ホンダ』と呼ぶ国もありますし。
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