【揺花草子。】<その1087:笑っていたいんだ。>
【揺花草子。】<その1087:笑っていたいんだ。>
Bさん「怪談しようか?」
Aさん「・・・会談? ミーティング?」
Bさん「いや怪談。」
Aさん「階段? ステアウェイ?」
Bさん「違うよー。怪談だよ怪談。クヮイダン。」
Aさん「なんで小泉八雲風なの?
て言うかなんでこんな時期に・・・。」
Bさん「こんな時期にって言う意味が分からない。
幽霊や妖怪の皆さんが季節を選んで登場しますか?
彼らは常に我々のそばにいるのですよ?」
Aさん「イヤ・・・はい、まぁ、そうですね・・・すみません・・・。
なんで謝ってるのか良く分かんないけどすみません・・・。」
Bさん「と言うことで怪談です。
ただふつうの怪談をしてもつまらないのでね。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「今日はキュンと来る怪談をお送りしますよ。」
Aさん「キュンと来る怪談ってなんですかね・・・。」
Bさん「『ジリリリリリリリリリン!!!』」
Aさん「び・びっくりした!!!
な・なに!!? 電話!?」
Bさん「(ホラホラ、早く出て!)」
Aさん「(は・はぁ・・・)
もしもし・・・」
Bさん「『もしもし、私メリー。今ゴミ捨て場にいるの。』」
Aさん「(おっ・・・ご存じメリーさん系怪談か・・・。)」
Bさん「『もしもし、私メリー。今公園にいるの。』」
Aさん「(近付いてきてる・・・)」
Bさん「『もしもし、私メリー。今お庭にいるの。』」
Aさん「(いよいよか・・・)」
Bさん「『もしもし、私メリー。
──ねえ、阿部さん。』」
Aさん「(主人公阿部さんで良いのか?)」
Bさん「『──阿部さん。私メリー。
私は、いつだって、あなたのそばにいるよ。
これまでも。これからも。
ずっとずっと。いつまでも。』」
Aさん「キュンと来るわ!!!!!////
メリーさんぎゅってしたくなるわ!!!!!」
本当は萌える怪談話でした。
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