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【揺花草子。】＜その1239：日本人未来に生きてんな。＞

　Ｂさん「10日くらい前に、ご存知アップルの開発者向け会議『WWDC』が

　　　　　開催されたじゃないですか。」

　Ａさん「あぁ、うん、そうだったね。

　　　　　今回も発表盛りだくさんだったんだよね。」

　Ｂさん「そうなの。現CEOのティム・クックが登壇したキーノートでは

　　　　　iOS とか OS X とか、Apple Watch の新OSとなる watch OS についてなんかが

　　　　　発表されたよ。

　　　　　細かい内容はIT系メディアの記事に譲るけど、ざっくり言うと

　　　　　それぞれのデバイスの連携をより一層推し進めるみたいな感じだね。」

　Ａさん「ふむふむ。」

　Ｂさん「そしてこれは昨年のWWDCで発表されたんだけど、『HomeKit』と言う、

　　　　　家の照明とか家電とか玄関ロックとかと iOS 機器を連接させると言う

　　　　　いわゆる『スマートホーム』向けの機能セットも本格的に推し進められそうです。」

　Ａさん「なるほどなるほど。」

　Ｂさん「まぁ最近IT界隈を賑わすワードで言うところの『IoT』ってやつだね。

　　　　　『モノのインターネット』って呼ばれる・・・」

　Ａさん「あぁ、あらゆる機器がインターネットに接続することで

　　　　　有機的に動作して行くって言うアレね・・・。」

　Ｂさん「良く言われるのだとアレだよね、家の外からエアコンを操作して

　　　　　帰る頃にはちょうどいい室温になってるようにするとか、

　　　　　家じゅうの照明をスマホからコントロールしたりとか、

　　　　　冷蔵庫の中身や賞味期限を外から買い物中にも参照できるとか・・・。」

　Ａさん「うんうん。なんか近未来感すごいよね。」

　Ｂさん「で、アップルの『HomeKit』では、その取っ掛かりとしてご存知

　　　　　我らが頼れるお姉さん・Siriさんをインターフェイスとして

　　　　　使うことを推し進めてる。」

　Ａさん「ほほう・・・。

　　　　　つまり、スマホそのものを操作しなくても、Siriさんに声でお願いするってコト？」

　Ｂさん「そう言うコトだと思う。

　　　　　『ねえねえSiriさん、リビングの照明点けて』とか

　　　　　『Siriさんちょっとお風呂沸かして』とか、

　　　　　『ねえSiriさん、ぼくもう眠くなって来たよ。よく眠れるBGMをかけて』とか、

　　　　　そんなお願いをすればSiriさんが

　　　　　『ハイ喜んでーーー！！』って言ってやってくれるようになるわけ。」

　Ａさん「いやなんでそんな居酒屋の店員さんみたいなリアクションなの？

　　　　　Siriさんそんなキャラじゃなくない？」

　Ｂさん「で、こんな環境が出揃いつつある今だからこそ、ぼくは提案したい。」

　Ａさん「提案？　なにを？」

　Ｂさん「3DホログラムSiriさん投影機。」

　Ａさん「3D・・・Siriさん・・・？」

　Ｂさん「あのね、イメージとしては例の丸っこいお掃除ロボットみたいなやつで、

　　　　　天板に投影のためのプロジェクタがついてる。

　　　　　で、普段はただの丸っこい円盤なんだけど、

　　　　　『ねえSiriさん』って話しかけると

　　　　　『お呼びになりましたか、マスター』ってカンジでSiriさんの3D映像が

　　　　　パッと出現する。」

　Ａさん「お・おぉ・・・それは・・・！！！」

　Ｂさん「そんで、例えば『Siriさん、少し暑いから空調入れてくれる？』ってお願いすれば

　　　　　『かしこまりました、マスター』って言ってくれて、あとは良くあるIoT、

　　　　　エアコンがSiriさん、と言うか HomeKit 経由で操作されて空調がオンになる。」

　Ａさん「なんか・・・普通に実現できそうな気がするね・・・？」

　Ｂさん「でしょでしょ？

　　　　　さらに、例のお掃除ロボットみたいに自律移動も出来たりしたらもっといいよね！

　　　　　エアコンをつけるためにわざわざエアコンに近づいていって

　　　　　手を伸ばしながら『空調を入れますね』とかやってくれたら

　　　　　ものすごい『そこにいる感』出ると思わない？

　　　　　こっちの言葉にちゃんと流れに沿った表情で答えてくれたりとかすればさ、

　　　　　ホントにSiriさんと会話してるみたいな感じも演出できると思うし。

　　　　　すごく簡単に言ってしまえばただの『Siriさんのビジュアライズ（可視化）』に

　　　　　過ぎないんだけども、それだけで IoT に対するものすごいシナジーが

　　　　　生まれるんじゃないかと思うの。」

　Ａさん「た・・・確かに・・・！！！」

　Ｂさん「『ありがとうSiriさん』って言えば『どう致しまして、マスター』って言いながら

　　　　　あのかっちりした中に少しだけにじむ可愛らしさで微笑みを返してくれたりするわけ。

　　　　　『Siriさん、お腹がすいたよ』『近くのレストランの情報を端末に送りますね。』

　　　　　『Siriさん、明日の天気は？』『朝から雨のようです。傘を忘れないで下さいね。』

　　　　　『Siriさん、お休み』『お休みなさいマスター、明日は7時30分に起こしますね。』

　　　　　どうよこれ？」

　Ａさん「す・・・すっごくいいね・・・！！！！」

　Ｂさん「ぶっちゃけかなり日本人向けじゃない？」

　Ａさん「確かにそう言うの好きそうだけど！！！！！」

　製品企画の折にはぜひ【揺花草子。】までご連絡を。

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