【揺花草子。】<その1232:あとでめっさ怒られた。>
【揺花草子。】<その1232:あとでめっさ怒られた。>
Bさん「最近地震多いじゃないですか・・・。」
Aさん「あぁ―・・・うん、そうだねぇ。
大きめの地震も多いし、火山活動も盛んになって来てるよね。」
Bさん「だよね・・・。
まあ決して世を儚むわけじゃないけど、
4年前のあの出来事を経験している身としてはなんと言うか
少し空寒いものを感じると言うか・・・。」
Aさん「うーん、そうだねぇ・・・。
まあ結局のところ『備えあれば憂いなし』って話になっちゃうんだけどね。」
Bさん「え、なに憂ちゃんがどうしたって?」
Aさん「憂ちゃんじゃない!!!
良くできた完璧超人の妹の話なんてひとつもしてない!!」
Bさん「ま、とにかく最近地震とか火山とか少し怖いなーって話。」
Aさん「うんうん。」
Bさん「・・・を、なんで今日になって突然言い始めたのか?」
Aさん「それは・・・今日が県民防災の日だからでしょ・・・?」
Bさん「その通りです!
小学校の頃はさ、毎年この日に防災訓練があったんだよね。」
Aさん「あぁ、うんうん。ぼくが小学生だった時もそうだったよ。」
Bさん「でさ、校長先生が『皆さんの避難が完了するのに●●分××秒掛かりました。
実際に火災が発生してしまったら廊下に煙が充満してしまい
危険だったかも知れません。』なんてことを毎年言うわけ。」
Aさん「うんうん、あるねぇそう言うの。
担任の先生から避難の段取りを厳しく指示された覚えがあるよ。」
Bさん「先生たちにとっても統率力的な意味で計られてたんだろうね。
『うそっ・・・!? 私のクラスの避難時間、遅すぎ・・・!?』なんて事態も
あったりしたんじゃないかなぁ。」
Aさん「えっなにその『私の年収低すぎ』みたいなやつ・・・。」
Bさん「ぼくは前にも話した通り小学校の頃は放送委員会でね。
こう言うイベントの時はスタッフ側として駆り出されるんだよね。
機材の手配や準備は委員会の中でも主に技術班のおシゴトで、
ぼくらキャスター班は主に司会とかをするわけ。
で、集会のプログラムなんかは構成企画班の子たちが担当してたんだけど。」
Aさん「意外にしっかりしてるなぁ。」
Bさん「そうなの。ぼくらの学校そう言うとこやけにちゃんとしてたんだよね。
もちろん顧問の先生のチェックは入るんだけど、先生も先生で
そう言うの好きな人だったからかなり無茶な企画も通してもらったりしてたの。」
Aさん「ほほう・・・。」
Bさん「避難訓練ってさ、1日のうちどこで行われるかは内緒にされてるじゃない?
午前中かも知れないし、午後かも知れない。
でも時間がある程度分かってないと準備ができないからって、放送委員会には
事前にこのタイミングでやるからって知らされてるんだよ。」
Aさん「ふむふむ。まあそうかもねぇ。」
Bさん「で、ある年の全校避難訓練の日にさ。
お昼の校内放送でさ。」
Aさん「うん。」
Bさん「『今日は5時間目の途中に避難放送が入るので
皆さん心の準備をしておきましょう。』って
口を滑らせちゃって。」
Aさん「盛大なネタバレ!!!!!」
その年の避難に要した時間はかつてないほど短時間だったと言う伝説。
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