【揺花草子。】<その1230:画ヅラ的にアウト。>
【揺花草子。】<その1230:画ヅラ的にアウト。>
Bさん「ショートコント『赤ずきんちゃん』〜!」
Aさん「おっ・・・懲りずに続けるんだね・・・。」
Bさん「続けるよ! この世の全ての童話をコントにするまで続けるよ!!」
Aさん「なにそのタチの悪い目標!!????」
Bさん「まあまあ。
今回はキングオブ童話とも評される『赤ずきんちゃん』です。」
Aさん「キングオブ童話なんて評されてるの? 初めて聞いたよ?」
Bさん「まあぼくも今思いついたしね。」
Aさん「きみが言ってるだけかよ!!!」
Bさん「とにかく、『赤ずきんちゃん』です。
配役は当然のことながらぼくが赤ずきんちゃん、阿部さんは狼ね。」
Aさん「お、おう。」
Bさん「オトコはみんなオオカミだもんね。」
Aさん「それはニュアンスが違うからね!? そう言う狼じゃないからね!!?」
Bさん「さて、それじゃ始めて行こうか。
場面は作中いちばんのハイライト、おばあさんを食べちゃった狼が
おばあさんに変装して赤ずきんちゃんを待ち構えるシーンからね。」
Aさん「う・うん。」
Bさん「『トントン(ノックの音)、ごきげんようおばあさん!
パンをとミルク持って来たわよ!』」
Aさん「『おやおや赤ずきん、よく来たね。入っておいで。』」
Bさん「『あら、おばあさんどうして寝ているの?
それに声がいつもと違うわ。』」
Aさん「『実は風邪をこじらせてしまってね。
声がおかしいのも喉をやられているからだよ。』」
Bさん「『まあ、それはお気の毒。
でも伝染ると嫌だから早々にお暇するわ。』」
Aさん「『イヤッ!!! ちょっとまっておくれ赤ずきん!
そんな冷たいことを言わないでおくれ!!
病気で寝込む独居老人をスルーしないでおくれ!!』」
Bさん「『そう? 仕方ないわね・・・』」
Aさん「(いやーびっくりしたわいきなり展開ブチ壊しにかかったよこの子・・・)」
Bさん「『おばあさん、どうしてそんなにお耳が大きいの?』」
Aさん「『それはお前の声が良く聞こえるようにだよ。
老人性難聴をカバーするためのケモ耳型補聴器だよ。』」
Bさん「『おばあさん、どうしてそんなにお目々が大きいの?』」
Aさん「『それはね、お前のことをよく見るためだよ。』」
Bさん「『おばあさん、どうしてそんなにお口が大きいの?』」
Aさん「『それはね・・・
お前を食べてやるためだよ!!!』」
Bさん「『おまわりさんこっちです。』」
Aさん「公権力に訴えられた!!!!!」
完全に勝ち目がない。
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