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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年6月
160/365

【揺花草子。】<その1229:ロックの日ですし。>

 【揺花草子。】<その1229:ロックの日ですし。>


 Bさん「ショートコント『ブレーメンの音楽隊』〜!」

 Aさん「まだ続くんだね・・・。

     昨日でネタ切れなんじゃなかったんだ・・・。」

 Bさん「ないところから無理っくりネタをひり出すことを

     もうぼくらは4年近くも続けて来てるじゃん?

     【揺花草子。】の底力を甘く見ちゃいけないよ。」

 Aさん「なに言ってんの自画自賛?

     大して面白いネタでもないしね?」

 Bさん「うるさいなぁ。

     とにかく『ブレーメンの音楽隊』ですよ。」

 Aさん「お・おう・・・。

     あれでもメインキャラ4人じゃん? 配役どうするの?」

 Bさん「そこはしょうがない。

     ぼくがネコをやるから、阿部さんはイヌとニワトリとロバね。」

 Aさん「兼ね役が重すぎる!!

     『艦これ』並みの兼ね役っぷりだな!!」

 Bさん「あらすじは良いよね?」

 Aさん「うん。だいたいは。

     えーっと、最初はロバが音楽家を目指してブレーメンに旅立つんだけど、

     道中でイヌネコニワトリに出逢う・・・だよね。」

 Bさん「うんうん。

     それで泥棒たちの隠れ家でオバケを装って連中を驚かせ、

     その家を乗っ取るってお話。」

 Aさん「あれそう聞くとむしろ悪者は動物たちの方だよね?

     悪いやつに悪いことで対抗しちゃってるもんね?」

 Bさん「まあそこらへんはなあなあで行こうよ。

     とにかく『ブレーメンの音楽隊』。

     今回は物語の途中じゃなく、結末から描くよ。

     泥棒たちを追い出して、晴れて家を手に入れ4匹の動物たちが

     楽しい日々を過ごしている場面から。」

 Aさん「お・おう・・・。」

 Bさん「『いや〜しかしあの泥棒たちの情けにゃい顔ったらなかったにゃ!

      「お助け〜〜〜!!」とか叫びながら逃げ去って行ったにゃ!』」

 Aさん「(にゃ!!! そう言うキャラで行くの!!???)」

 Bさん「『あれ〜? イヌくんどうしたのかにゃ? 大活躍だったじゃにゃい!』」

 Aさん「『う・うん・・・そうだワンね・・・////』」

 Bさん「『ニワトリくんも羽根を大きく広げてカッコ良かったにゃ!』」

 Aさん「『そ・そうコケか? あの時は心持ち飛べそうな気がしたコケ・・・』」

 Bさん「『あっははは、さすがにそれはないにゃ。思い上がりにも程があるにゃ。

      ニワトリはニワトリらしく地べたをバタバタ這い回ってるのがお似合いにゃ。』」

 Aさん「(酷い!!! ネコ酷い!!!!)

     『そ・それはあんまりロバよ。ニワトリくんだって頑張ったロバよ。』」

 Bさん「『まあ・・・それは分かってるにゃ。ぼくらのうちだれか1人でも欠けてたら

      きっとこう言う結果にはならなかったにゃ。

      そう言う意味ではぼくらみんながMVPにゃ。』」

 Aさん「『ネ・ネコちゃん・・・』」

 Bさん「『これでぼくらの結束もより固まったと言うことで、

      ブレーメン進出の足掛かりになったにゃね!』」

 Aさん「『・・・えっ?』」

 Bさん「『えっ?』」

 Aさん「『ブ・ブレーメン・・・?』」

 Bさん「『そうにゃ。』」

 Aさん「『行くの・・・?

      ・・・あっ、行くワン・・・?』」

 Bさん「『もちろんにゃ!

      ぼくらはブレーメンに行くためにここまで旅して来たんにゃ!

      ぼくたちの戦いはまだここからにゃ!』」

 Aさん「『いっいや・・・

      物語的にはここでぼくら末永く暮らす流れなんだコケけど・・・』」

 Bさん「『なに言ってるんにゃ!

      ブレーメンで輝くのがぼくらの夢にゃ! 忘れちゃいけないにゃ!』」

 Aさん「『えぇ〜・・・』」

 Bさん「『──そう言うなら仕方ないにゃ。

      きみたちはここで安穏と暮らしとけばいいにゃ。

      ぼくは自分の熱い魂<ソウル>を音楽にぶつけるために旅立つにゃ。

      きみらとはここでお別れにゃ。』」

 Aさん「『ネ・ネコちゃん・・・!』」

 Bさん「『いや、責めてるんじゃないにゃよ。

      ただぼくときみたちとでは、音楽にかける想いがズレてただけって言う、

      ──まあ残念にゃけど、よくあることにゃ。

      いわゆる音楽性の違いにより解散ってやつにゃ。』」

 Aさん「『・・・どうしても、行くワンか?』

     『ここでならこの先もなに不自由なく暮らしていけるコケよ・・・』」

 Bさん「『あはは・・・そうにゃね。

      ネコは気まぐれにゃ。

      それに好奇心のためなら死ぬのも厭わないにゃ。

      ぼくは──行くにゃよ。』」

 Aさん「『ネコちゃん・・・』」


 Bさん「『そしていつの日か、

      Zepp ブレーメンにぼくの名を刻むにゃ。』」

 Aさん「ブレーメンに Zepp あんの!!???」


 謎の青春群像劇感。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/06/09.html


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