【揺花草子。】<その1227:水曜深夜。>
【揺花草子。】<その1227:水曜深夜。>
Bさん「ショートコントシリーズ!
『シンデレラ』〜〜〜!」
Aさん「ちょっ・・・えっ、なに?」
Bさん「なにってことないでしょ、ショートコントだよ。
今日のお題はシンデレラ。」
Aさん「シンデレラを・・・やるの?」
Bさん「やるよ。いわゆるひとつの茶番。」
Aさん「茶番って言っちゃった!!!」
Bさん「ぼくはシンデレラね。金髪碧眼有効活用!
で、阿部さんは、まあちょっと役不足だけどお城の王子様。」
Aさん「その『役不足』はわざと間違って言ってるんだよね?
『力不足』の誤用だよね?」
Bさん「いやいや、原義に沿った文字通りの意味だよ。
王子様なんて素晴らしい役は阿部さんのキモさを表すには
全く役不足ってイミの役不足だから。」
Aさん「そんな役があるか!!!」
Bさん「とにかく、始めるよ。
場面はお城の舞踏会、夜の12時が近づいて
シンデレラが帰らなきゃいけないシーンね。
基本原作準拠で台詞回しは感覚で。」
Aさん「お・おう。」
Bさん「『王子様・・・とても名残惜しいのですが、私はもう帰らねばなりません・・・』」
Aさん「(スッと役に入って来るな・・・////)
『お、おお、姫。そんなことを言わないで下さい。
まだ夜は浅い、どうかもう少しだけ、私と一緒にいてはくれませんか』」
Bさん「『いえ・・・お気持ちはとても嬉しいのですが、それは叶いません。
今夜の素晴らしい出来事は私にとっては一夜の夢の如きもの。
眠りに就き、目を覚ませばすべて消え去る運命。
この儚い出逢いを胸の奥底にしまい、王子、あなたの微笑みを心に秘めながら
私はこれからの日々を過ごしていこうと思います・・・』」
Aさん「(アドリブでよくそんな台詞スラスラ出て来るもんだ・・・)
『そ・そんな。
私とて貴女と離れがたき想いは同じ。
であればこの一夜の夢が夢ではないとしかと記憶できるまでもう少しだけでも、
どうか私のおそばにいて下さい。』」
Bさん「『なりません、なりません! そんなことをおっしゃらないで。
──あぁ、鐘の音が聞こえる。あれは深夜を知らせる鐘楼の音色。』」
Aさん「(ド深夜に鐘鳴らすかなぁ・・・?)」
Bさん「『ごきげんよう、王子様。お別れを。』」
Aさん「『姫! お待ち下さい姫! なぜそんなに急がれるのか?』」
Bさん「『12時から「響け!ユーフォニアム」観たいから。』」
Aさん「録画しとけ!!!!!」
木曜日は『きんモザ』なのでやっぱり12時には上がります。
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