【揺花草子。】<その1217:いわゆる嫁スキル。>
【揺花草子。】<その1217:いわゆる嫁スキル。>
Bさん「『家事のさしすせそ』って知ってる?」
Aさん「家事のさしすせそ? 料理じゃなくて?」
Bさん「そう。家事のさしすせそ。
サシスセソ・オヴ・ハウスキーピングメソッド。」
Aさん「なにその胡散臭い英訳。」
Bさん「あのね、『裁縫』『躾け』『炊事』『洗濯』『掃除』なんだって。」
Aさん「ほほう・・・なるほど・・・。」
Bさん「でもね、『炊事』『洗濯』『掃除』はさ、
普通に生きてく上では必須のスキルだと思うんだけど、
『裁縫』『躾け』は人によりけりだと思うんだよね?」
Aさん「そう・・・かな?」
Bさん「だってお裁縫はさ、そりゃ昔は自分ちで繕ったりしてたかも知れないけど、
今は洋服屋さんとかで買ってくるじゃない。
自分で仕立てた服を着る人なんてなかなかいないでしょ?」
Aさん「まあ、それは確かに・・・。」
Bさん「それにさ、例えば着ている服が古くなっちゃってボロボロになっちゃったら
新しいのに替えちゃえばいいやーって思う人もいるでしょ?」
Aさん「まあ・・・それは、そうかも知れないけど・・・。
きみもそうなの?」
Bさん「ぼくはこう見えてそこそこモノを大切にする方だから。
外から見えないとこが傷んだりとかボタンが取れそうだったりぐらいだったら
普通にお裁縫しますよ。
お小遣いにも限りがあるってもんです。」
Aさん「そ・そうですか・・・きみ意外にそう言うとこ堅実だよね・・・。」
Bさん「そりゃもう。こちとら平凡無趣味掃除好きの地味な女ですし。
清純貞淑料理好きのできた女でもあるけどね。」
Aさん「平凡でも無趣味でも地味でもないけどね?」
Bさん「まあ言ってもそんなのホントたまにってレベルだけどね。
必要に駆られてやります程度。
でも、もっと問題なのは『躾け』ですよ。
これは当然、子供に対する躾けの事でね。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「絶賛未成年・ピチピチの10代のぼくには無縁でしょ?」
Aさん「ピチピチの10代がピチピチの10代とか言う語彙を
使いこなすのに驚きを隠せないんだけど・・・」
Bさん「今のぼくが子供を育てるなんてちょっと想像もできませんよ。」
Aさん「(まあ・・・きみが子供だからな・・・)」
Bさん「そう言う意味ではぼくにとって
『裁縫』『躾け』は少しリアルじゃない。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「そこでぼくはもっと広く万人に適用可能な
『家事のさしすせそ』を考えようと思ったよ。」
Aさん「えっ・・・考えるの?
多少の例外はあっても今のさしすせそも
充分万人に適用可能だと思うよ・・・?」
Bさん「でも時代にそぐわなくなって来てるってことだよ。
そこらへんは柔軟に変化を受け入れていかないと。
時代は富国強兵だよ。」
Aさん「いつの時代の話をしているんだよ。それ100年以上前の話だよ。」
Bさん「女は家に入って家事だけしとけばいいんだなんて阿部さんは前時代的だな!」
Aさん「イヤッ!! ぼくそんなこと一言も言ってないけど!?」
Bさん「とにかく、ぼくが考えた『家事のさしすせそ』。」
Aさん「お・おう・・・。」
Bさん「『最近これがあれば便利と思う』
『白物家電、例えば』
『炊飯器(AI搭載)』
『洗濯機(全自動)』
『掃除機』」
Aさん「かなりの比率でロボ任せ!!!!!」
万人向けかと言うとちょっと。
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