【揺花草子。】<その1216:正直1枚で全部済ませたい。>
【揺花草子。】<その1216:正直1枚で全部済ませたい。>
Bさん「行くすか。」
Aさん「・・・どこへ?」
Bさん「いやどこへってコトないでしょ? Icsca ですよ。」
Aさん「あ・あぁ・・・例の・・・。」
Bさん「そうそう。最近とみに話題の市交通局発行のICカード乗車券です。」
Aさん「そうだね、去年の終わりぐらいに発行開始されたんだよね。」
Bさん「阿部さん持ってる?」
Aさん「いや・・・持ってない。
ブリジットは?」
Bさん「持ってないんだよねこれが。
ぼくはほら安定のバスメンなわけだけど、
市バスではまだICカード使えないからね。
今の段階で持つメリットがない。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「阿部さんは基本地下鉄オンリーなんだから持つ意味あるんじゃない?」
Aさん「それはそうなんだけど、でもぼく Suica も持ってるからさ。
ICカード2枚入れてるとトラブルの元って言うじゃん?」
Bさん「あぁ〜、なるほどなるほど。
でも Suica 自体阿部さん普段使うことないんじゃないの?
JRなんて乗らないでしょ・・・」
Aさん「確かに電車は乗らないけど、電子マネーとして使うことはよくあるよ。
近頃はどこのコンビニでもだいたい使えるしさ。」
Bさん「ほほう、なるほどなるほど。
じゃああんまり小銭持たないんだね。宵越しの銭は持たない的な。」
Aさん「いや別にそう言うんじゃないけど・・・。
まあそれにゆくゆくは市交通局でも Suica の相互運用が始まるし、
そうなれば Suica だけで事足りるよなーって期待はしている。」
Bさん「ふむふむ。
そうなるとやっぱり、ICカードの2枚持ちって百害あって一利なしの感があるよね。
Icsca も Suica との相互運用が始まったら存在感が
薄れてしまうんじゃないかな・・・。」
Aさん「うーん、まあ定期券としての役割はあるからね。ニーズは確実にあるだろうけど。
でもぼくもブリジットも、今は定期券じゃなくて磁気式プリペイドカードで
地下鉄とかバスとか利用してるわけだよね。
さらに言えばぼくは既に Suica 持ちだし、そう言うユーザーにとっては
Icsca の存在感は小さくなっちゃうよね。
と言うかなんなら最初っから Suica でいいんじゃねとか思っちゃうぐらいだし・・・。」
Bさん「そうそう、それなの。ぼくもそれ思ってて。」
Aさん「え?」
Bさん「あのね、交通系ICカードって、いろんなところでいろんな種類のが出てるでしょ。
全国津々浦々いろんなカードがあって、相互利用とか片利用とかあるけど、
大まかに言ってそれらが全部連携されていると考えると、
今の時点で全部でなんと40種類以上あるみたい。」
Aさん「そ・そんなにあるの!?」
Bさん「ぼくらの街では Suica と、あと例の Icsca しかないからね。
でも全国にはそんなにもいっぱいあるんだよ。正直驚きだよね。」
Aさん「驚きだね・・・。」
Bさん「さっきも言ったように1枚のカードで他の事業者の路線でも使えたりするわけじゃん?
細かいことは良く分からないけど、これって大きな意味では
同じ規格だってことじゃないですか。」
Aさん「まあ、そうだねぇ。」
Bさん「じゃあなんだってこんなに種類があるんだろうね?
おんなじ規格ならカードも一緒にすればいいじゃん。
極端な話全部 Suica に統合しちゃえばいいじゃん。
わざわざ新しいカードなんて作んないでさ・・・。」
Aさん「そ・それはまあ、だって事業主体が違うわけだからさ・・・。
単純に言えば懐にお金が入って来るか来ないかって話じゃないの・・・?」
Bさん「それは分かるんだけどさ。そこはそう言う統括する団体が1つあって
そこから事業者ごとに上手いコト配分する仕組みに
すればいいんじゃないって思うよ。
カードがたくさん存在することで利用者に不便を強いるのって
なんかユーザビリティ的に逆行してない?
『カードは1枚です』『事業者のシステムが対応すればどこでも使えます』の方が
俄然シンプルでユーザー本位じゃないですか。」
Aさん「まあ・・・それはそうだけど・・・。
それに地域固有のニーズとかもあるし、さっきも言った定期券とか
あとポイントシステムみたいな付加機能もあるわけでさ・・・。」
Bさん「まあそれはそうなんだけど、ぼくらみたいなライトなユーザーにとってはね。
正直不便でしかないと思うの。
そう考えるとさ、こんなにもカードの規格が乱立しているのは
もしかしたら別の理由があるんじゃないかと思うんだよね。」
Aさん「別の理由? どんな?」
Bさん「コレクター心をくすぐるためとか。」
Aさん「そんな理由なの!!???」
でも世の中には全種類集めてます!!なんて強者も居そうですよね。
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