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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年5月
146/365

【揺花草子。】<その1215:詔。>

 【揺花草子。】<その1215:詔。>


 Bさん「王様ゲーーーィム!!!」

 Aさん「・・・はい・・・?」

 Bさん「ちょっ//// 阿部さんそのすっごい冷たい目やめて////

     『こいついきなりなに言い出してんだ』みたいな顔で見ないで////

     心が折れてしまう////」

 Aさん「おっ・おう・・・

     て言うか恥ずかしいならやめればいいのに・・・」

 Bさん「中の人のディレクションが酷いせいです。」

 Aさん「人のせいにしたね!!?」

 Bさん「ま、ともかく王様ゲームをやりたいんですよ。」

 Aさん「えっ・・・ここで?」

 Bさん「もちろんここで。今。ナウ。王様ゲームなう。」

 Aさん「思いつき感すごいね・・・。

     なんでまた・・・」

 Bさん「じゃあ何か理由がなければ王様ゲームはやっちゃいけないとでも言うのか?

     王様ゲームをやるときはちゃんとした理由と目的と実施計画を添えて

     決まった書式の書類に記入して役場の窓口に届け出なきゃいけないとでも言うのか?」

 Aさん「いやなに言ってんの!? そんなんないだろ!!?」

 Bさん「だったらぼくが王様ゲームをやりたがることを妨げるのに足る理由なんてないはずだ。

     阿部さんはぼくと言う個人の自由意思を制限しようと言うのか!

     圧政者か! 絶対君主か!!」

 Aさん「イヤッ!! それだとぼくが王様じゃん!!

     いや・・・悪かったよ・・・例によってきみの唐突感がアレだったもんだから

     つい口を挟んだだけでね・・・。」

 Bさん「じゃあ王様ゲームやるってことでいいね?」

 Aさん「はぁ・・・うん、いいよ。」

 Bさん「じゃあ早速くじを引きましょう。

     ちょうどここにストローが2本あるからね。」

 Aさん「いや・・・それぼくらの使い古しだけど・・・。

     さっきまでお茶飲んでたやつだけど・・・。

     しかも色が違うからどっちがどっちってすぐ分かっちゃうけど・・・。」

 Bさん「分かりやすくていいじゃん。

     ぼくのストローを引いたほうが王様ってことで始めよう。

     はい、阿部さん引いて?」

 Aさん「えっ!? ぼくから!?

     ・・・いや・・・これこの状況でブリジットのストロー選んだら

     ちょっとした変態じゃないですか・・・?

     もうコレ自分のストロー一択じゃん・・・。」

 Bさん「じゃあ阿部さんはそっちね、ぼくはこっち。

     さて、王様だ〜れだっ!」

 Aさん「・・・。」

 Bさん「・・・。」

 Aさん「・・・・・・。」

 Bさん「ぼくでした〜〜〜!」

 Aさん「だよね!? そりゃそうだよね!?」

 Bさん「おっと阿部さん女王様に向かってちょっと頭が高いんじゃない?

     ちゃんと尊敬と親愛の念を払ってくれないと!」

 Aさん「は・はぁ・・・。

     えー・・・じゃあ、ブリジット女王陛下、どうぞご命令を・・・。」

 Bさん「うむ。苦しゅうない。」

 Aさん「(うっざ)」


 Bさん「わらわは王位を返上して

     民主制国家として生まれ変わることを

     ここに宣言するぞよ。」

 Aさん「無血革命!!???」


 最後王。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/05/26.html


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