【揺花草子。】<その1212:哲学パート。>
【揺花草子。】<その1212:哲学パート。>
Bさん「万物は流転するって言うじゃない?」
Aさん「ああ・・・言いますねぇ・・・。
えーっと・・・ギリシアの哲学者だっけ?」
Bさん「そうそう。ヘラクレイトスです。
ヘラクレイトスですです。」
Aさん「なにそれ・・・」
Bさん「ごま油は人類の宝なのですです。」
Aさん「それか!! 気付かなかったわ!!」
Bさん「ま、とにかく『万物は流転する』ですよ。
変わらないものなんてない。すべては変化の流れの中にあると。」
Aさん「ふむふむ。」
Bさん「ちょっとニュアンスは違うけど、日本にも同じような価値観があるよね。
ご存知『平家物語』では栄枯盛衰が世の常であることを語っていますよね。」
Aさん「あぁ、うん、そうだね。」
Bさん「全てのものは流転し、我が世の春を謳歌していたものも時期が来れば衰える。
この世界には変わらないものなど存在しない、と言うことです。」
Aさん「うん。」
Bさん「そうとは言え、です。」
Aさん「え?」
Bさん「阿部さん、ぼくね、思うんだ。
宇宙的・形而上学的・普遍的絶対真理だって、きっとある筈なんだ。
世界の有り様の核となる確かなテーゼだって、存在する筈なんだ。」
Aさん「そ・そうかな? 例えば?」
Bさん「阿部さんがキモいと言うこととか。」
Aさん「そこまで絶対的真理なの!!???」
愛とか友情とか言ってくれればまだ格好もついたのにね。
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