【揺花草子。】<その1181:ライバルはいない。>
【揺花草子。】<その1181:ライバルはいない。>
Bさん「阿部さん『これに関しては俺マジ世界一。』って言うのある?」
Aさん「えっ? いや・・・そんなのないですよ。
ぼくなんて世にありふれてるタイプの人間ですよ。
凡庸にして凡愚にして凡骨な凡夫ですよ。」
Bさん「阿良々木くんが言いそうな台詞だね。」
Aさん「いやそうかも知れないけど・・・、
って言うかそんなのあるって言うほうが少ないだろ?
俺のここは世界一だぜなんて自信ある人そうそう居ないだろ。」
Bさん「えぇ〜? でも阿部さんは世界一キモい人だよ?」
Aさん「酷ッ!! きみ酷いね!!!
世界一ってことはないだろ!!!」
Bさん「あぁ、うん、確かに世界一はちょっと言い過ぎた。
阿部さんはいいとこベスト16がせいぜいだよね。
キモい選手権でもとても世界一は望めないもんね。」
Aさん「ベスト16でも充分すごいよ!!
70億人とか居る中でベスト16ってとんでもないよ!!
いくらなんでもそこまでキモくないよ!!
て言うかその分野で世界一になりたくないしね!?」
Bさん「でもまあ、実際のところぼくは
あぁ阿部さんのここは世界一だなぁ、って言うか
阿部さんはこの点に関してはオンリーワンだなぁって思うところあるよ。」
Aさん「えっ、そ・そうなの?
そんなところがぼくにあるかな?」
Bさん「あるある。
大辞典ぐらいあるある。」
Aさん「それは喜んでいいのか分からない!!」
Bさん「でもホントだよ?
阿部さんだけのオリジナルな輝きって言うか、
スペシャリティって言うか。」
Aさん「そ・そうなんだ・・・////
も・もし良かったらどこら辺がそうなのか教えて欲しいんだけど。」
Bさん「えぇ〜?
そこらへんは自分で気付いて欲しいよ〜。
阿部さんは正当に周到に真っ当に順当に平身低頭に自分の事を評価して欲しいよ。」
Aさん「それも阿良々木くんが言いそうな台詞だな・・・。
いや、正味な話自分のことは自分では良く分からないよ。
近すぎてよく見えないって言うか。」
Bさん「老眼ってこと?」
Aさん「違う!!!」
Bさん「でも、うーん、まぁ、そう言うなら。
阿部さんが自分では気付けていない阿部さんだけの価値について
話すことも吝かじゃないよ。
阿部さんが──どれだけ特別なのか、教えてあげたい。」
Aさん「お・おう・・・////」
Bさん「あのね、阿部さんはね、世界一・・・」
Aさん「う・うん・・・」
Bさん「世界一ぼくに罵倒されてる。」
Aさん「うん。それは知ってる。」
知ってた。
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