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【揺花草子。】(日刊版:2015年)  作者: 篠木雪平
2015年4月
100/365

【揺花草子。】<その1169:剛性上の問題がある。>

 【揺花草子。】<その1169:剛性上の問題がある。>


 Bさん「中央新幹線あるじゃないですか。」

 Aさん「中央新幹線・・・?

     東海道新幹線のこと?」

 Cさん「中央新幹線って言ってるでしょ。とうとう湧いた?」

 Aさん「酷い言われ方!!!」

 Bさん「リニア新幹線、って言えば分かる?」

 Aさん「あぁ、それのことか。

     中央新幹線って名前なんだ?」

 Cさん「正式な路線名はね。」

 Bさん「計画自体が始まったのは1990年ぐらいで、実験線の建設なんかを進めてたんだけど、

     どう言うルートを通すかで周辺自治体の激しい誘致争いなんかもあったりして、

     昨年ぐらいにようやく本線工事が始まったらしいです。」

 Aさん「ふむふむ。

     子供のころは『夢の超特急!』みたいに言われてた気がするよ。」

 Cさん「完成は2027年頃だそうよ。

     まだまだ先ね。」

 Aさん「12年後かぁ・・・。」

 Bさん「その頃には阿部さんも無職から脱却できてると良いね。」

 Aさん「だから今だって無職じゃないからね!?」

 Bさん「ま、とにかく12年後の開通。

     とは言ってもこの時点での開通は東京〜名古屋間だけです。

     最終的には大阪まで延伸する計画だそうだけど、

     名古屋以西はまだルートも決まってないんだって。」

 Aさん「へえ、そうなんだ・・・。」

 Cさん「基本1府県1駅のスタンスだそうで、今は三重・奈良・大阪って言うルートが

     有力とされているんですって。

     少し南に弧を描くように大阪に入るルートね。」

 Aさん「なるほど。」

 Bさん「でも滋賀県や京都府も誘致に懸命に取り組んでるんだって。

     現行の検討ルートでは滋賀も京都も通過しないからね。」

 Aさん「うーん、東海道新幹線がそのルートだしねぇ。」

 Bさん「個人的には東海道新幹線と並行するのもどうかと思うんだけど。」

 Aさん「まあ、確かに。」

 Bさん「そこでぼくは、三重・奈良ルートとも滋賀・京都ルートとも違う

     第3のルートを考えたよ。」

 Aさん「第3のルート?

     まさか福井ルートとかじゃないよね?

     琵琶湖北をぐるっと迂回するみたいな・・・」

 Bさん「いやいや。さすがにそれは遠すぎる。

     名古屋以東で距離を短縮するためにほぼ直線ルートを選択した意味が失われるよ。」

 Aさん「はぁ・・・となると?」


 Bさん「琵琶湖の中をアクリル樹脂の水中トンネルで通す。」

 Aさん「斬新だけど!!!!!」


 湖水の透明度は意外に高いらしいですしね。


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「Meister's Brief」から自動転送

http://www.studiohs.com/28if/brief/2015/04/10.html


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