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碧翠~Sacrifice~  作者: 椛
5/9

~four~ 舞台裏

Artemisとの初めての会話です。

意外と社交的、?

着いたのは大きくて広いホール。


間隔を置いて並んだイス。


そこには何組か座っている生徒がいて、保護者やPTA、来賓客がいた。


舞台の上には色鮮やかな装飾と、正しく並んだ豪華なイス。

社長イスのようにふかふかなイスが八つ並んでいた。


間違えなくArtemis専用のイスだろう。


その横には、少し良くできたイスが1つあった。


理事長のイスかな。


すると先生が「進藤、こっちへ」と舞台横の扉を指した。


「転入生として式中に紹介するからな。自己紹介を考えておけ」


うわ最悪。目立つのも嫌いなのに。

しかもあの秀麗な生徒の前の舞台でってことでしょ、あーもう帰りたい。


てことは、あのイス、私のなんだね。


扉をくぐると暗い空間があった。

舞台裏だ。

舞台裏にしても汚くはなくて清潔だ。


少し奥の壁にもたれかかって待機する

表がだんだんとざわつく。

生徒達が集まったようだ


すると奥から、靴音が聞こえた。覗くとそこには、気迫と共にArtemisがいた。


私の前をの横切る。


自然とピシッと立った自分に驚く。


するとサラサラと流れる黒髪の女の子が私を見て微笑んだ。


すっごい綺麗な人…。確か、神崎…?なんだっけ。


「はじめまして。進藤(しんどう) (みどり) 様。(わたくし)神崎(かんざき) 彩華(さいか)と申します。」


「へっ?あ、はいこちらこそ…」


突然声をかけられて驚く。

間抜けな声まで出して。


くすくすと鈴のような声で笑う。

もう本当に月とスッポンだわ


「この度は、我が彩麗学園にご来校頂き誠に感謝しております。…さて、今から式が始まりますが、どうぞ気楽にしてくださいね」


「ま、待って!」


なんかものすごい固くて敬語なの、なんで!?同い年だよね。

というかこっちが敬語使いたいくらいなんだけど?


首だけ振り返り、?マークを浮かばせる神崎さん。


たまにかわいい所でるよね、この人。


「あ、あの。そこまで固くならなくても…同い年だし…。というか、皆タメ口でいいし!」


数秒の沈黙。やだもう泣きたい。

メンタル崩壊なう。


「ふはっ」と、誰かの声が漏れる。


「おもろいな、こいつ。いいぜ、俺も敬語嫌いだしよー。」


はい天使。番長的なオーラしてるけど天使。


「女の子が必死なのってかわいいな、龍星」


二人目が声を出す。

チャラいけどもういい天使。


「俺さ!神薙(かんなぎ) 龍星(りゅうせい)。Artemisのリーダー…いてえな!やめろよ奏」


横にいた男の子が神薙の頭を殴ったようだ。


「騒がしいんだよ。お前は。なんだよリーダーって餓鬼か」


口悪いけど、この人が1番いい顔立ちしてると思う。


「…いい加減にしなさい」

今まで黙っていた女の子が美声を放つ。


はいはいと言って、静かになる男子軍。


「失礼をお許しくださいな。近藤さん」


すると思わず私は吹き出してしまった。


「…ぷ。ぷはっ、あはは。なんか緊張ほぐれちゃった」


「そう、それはよかった。そろそろ始まりますよ、さあ」

そういって微笑む神崎さん。


Artemisってなんか怖いイメージあったけど全然優しいじゃん。


と、舞台への階段を踏んだ。


ぱあっと明るい光と拍手が私達を迎える。


閲覧ありがとうございます!

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