何時かの記憶
掲載日:2014/10/31
また会おうの約束は不確かで
それでも私達はまだ子供で
それを永遠だと思ってた
残された小さな紙切れに
思いがすべて詰まってた
あの子もそう泣いていたよ
教えてくれた顔も眉を下げて
それで私はまた泣いた
そんな思いもやがて
呆気なく終わりを迎えて
何時からか見える今に気を取られて
それぞれの道を歩きだした
鳴らなくなった電話
書かなくなった手紙
どうしているかな
いつも浮かんでた言葉も
その内思い出す事も少なくなって
先に手を離したのはどっちだろう
存在すら霞の中
時が経って私達は大人になって
もう何処にいるのかも
知る術すら失って
今更引き出す記憶に
苦笑いさえ浮かんだ
無感覚になっていく
それが大人になる事なら
大人になんかなりたくなかったけれど
あの頃の気持ちに嘘はなかったから
今こうして身を寄せ合う無邪気な笑顔に
微笑みを返す事ができているよ




