表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

彼女との朝

僕は彼女が好きだ。

好き過ぎて散歩していると、自然に歩く方向が彼女の家へ向くレベル。ちなみに彼女の家はたまたま家に入って行くところを見て知った。ストーカーじゃないよ。愛を求め過ぎた結果だよ。


これは初恋と言っても過言でもない。

初恋は必ず失敗するというが、そうはさせん。この僕が必ずや彼女ルートを攻略してみせる!


まずは朝の挨拶だ。 元気よくいかないとね!


「おはようーーーーー!!!」


「朝から元気ね」


「いや、朝から可愛い人見るとテンション上がらない?」


「そうね。だけど逆に、気持ち悪い人見るとアレよね。吐き気を催すわ」


「そうそういないでしょ! 吐き気を催すぐらいの気持ち悪い人なんて!」


「あら、さっそく一人見つけたわ」


「どこどこ⁉ 」


「私の目の前」


「って、俺かよっ!! 」


我ながら見事なノリツッコミ。これはオチた!!


「………オエッ」


「マジの方⁉ 冗談じゃなくてマジの方かよ! チクショウ!」


まぁ、大好きな人の吐き気を催す絵も、これはこれでいいね。


「ところでオエッ……なんの用かしら?」


「僕と目を合わさなくていいから、吐こうとするのやめて!!」


「それで、何の用なの?」


「本当に目を隠すんだ……。挨拶しようとしただけだよ。抱きつこうとした訳じゃない」


「もしもし黒の組織の人ですか?」


「やめて! 冗談だから小さくなる薬飲まさないで! というか黒の組織の電話番号知ってるんだ!? 」


「もしもしこの人のお母様ですか?」


「やめてよ! 本当やめて! 死にたくなる!!」


「知らないわよ」


「何て身勝手な! でもそんな所が可愛い!!」


「もしもし腕利きのスナイパーですか?」


「照れてるの? 可愛いなー」


「照れてないわよ。私が可愛いのは私が一番知ってるわ」


「違うよ」


「え? 」


「一番は僕だよ」



「………生意気ね」



「てへっ」


「……じゃあね、私クラスこっちだから」


「うん、また後でね!」


「ええ。生きてたら、ね」


「まさか雇ったの!? 腕利きのスナイパーを!? 」




と、こんな感じ。

どう? ラブラブでしょ? こんなものを世間的にはリア充って言うんでしょ? ごめんねー、僕ばっかりリア充になっちゃって! でも諦めないで! きっと奇跡はやってくる筈だからさ!








一回でもいいから、モテ期と言うのを味わいたい作者です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ