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中二病乙!! 〜変人ばかりの図書室の住人〜  作者: 朝里かれい
はじめましてカオスです
8/17

あれ?

あー、早く来ちゃったな。キノ返して、何か面白いもの借りるか。


「やっふうぅぅぅぅう。」

見なかったことにしよ。おっ、バッカーノあるじゃん。これにしよ。

「無視すんじゃねえ。」

「!!」

なんなんだ、この人は。せっかく見なかったことにしたのに。

「おはようございます、鈴木先輩。」

「おう。」

「んじゃ、いこうか。」

「は?」

どこに?つか、え?なんで?


隣にある、司書室につれていかれた。本人の了承をとっていないから拉致か。

「今からお前に任務を与える。」

「だが断る。」

「まてまて。話聞いてお願い。」

出ようとしたら腕を捕まれた。このまま無視してもいいが、この人は一応、俺の先輩。ここは大人の対応をしないと。

「セクハラで訴えます。」

「なんでさ!?」

―某正義の味方が頭をよぎった。

「杉山ボイスでもう一度。」

「お前もFateファンか。そうか~。俺もな~、って違う。」

さっきから、騒がしい人だ。ああ、そうか。

「すみません、鈴木先輩。お腹すいているんですね。」

小っちゃい子とか、お腹すくとキレるよね。

「小っちゃい子扱いしないで。俺先輩だから。」

「はー。」

「憐みの目をしながら、こっちを見るな!?」

なんなんだよ。っとに、最近の若い子は、ほんと、ようわからん。


「ごほん。えーとな、朝来たやつがこの、新聞作業をするんだ。」

…え?それって、違う班の仕事じゃね?


「おー、おはよう。今日も早いね~。」

「おはようございます、小川先生。」

ぼーとしていたら、小川先生が入ってきた。この人は、英語の先生だったはず。

「おはようございます。先生も本を借りに?」

「ううん。私、図書室担当だから、仕事しにね。」

そういって、バックから書類を取り出した。この人は、司書教諭の資格をもっていたのか。

「よーし。先生も来たことだし、やっぞ~。」

あれ?なんか、俺もやるみたいな流れになったぞ。


新聞作業とは、図書館や待合室でよく見かける、金属製の新聞挟みに今日の新聞を挟む、というものだ。

新聞の上には、うちの高校の判子が押されている。なんでも、学校の備品には、盗難防止の高校名のはいった判子やシールを貼るのだそうだ。新聞も学校の備品なので、判子を押すのだ。

一部、二部程度なら楽だが、うちの学校は、地方新聞数社分にスポーツ新聞、アメリカのタイムズ、英語版の日本新聞まである。重労働だ。

「小川先生。なんで英語の新聞もあるんですか?。」

読む奴いんのか?

「英会話部の子とかが読むのよ。あと、趣味で読む子とか。」

趣味で…

「早く終わらさないと、授業はじまっぞ。」

やべ。早く終わらさないと、って。

「先輩、さっきから全然減ってませんよ。」

……

「…てへぺろ☆」

ウザ。





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